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『高2の2月には合格できる大学が決まる?』

井上昇哉

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テーマ:大学受験 高校生活

こんにちは、与一の井上です。

「徳島の中学生は入試本番よりも基礎学に向けて勉強をする」
もはや徳島県においては常識と言える事実があります。
基礎学での点数を基に受検する高校が決まるからですよね。

でもこれとほぼ同じことが高校でも起こっていることはあまり知られていません。
端的に言えばこういうことです。
「高2の2月で自分の合格できる大学はほぼ決まる」

高2の3学期は高3の0学期…?

進学校でよく言われている言葉があります。
曰く「高2の3学期は高3の0学期である」と。

受験生=高3と考える大半の高校生に対し、少しでも早く勉強を始めさせるために言われている言葉です。
ですが私からすればこの言葉でさえ甘すぎます。

では次の言葉はご存知でしょうか。
「高2の模試から高3の共通テスト(センター試験)まで、1年間で平均100点点数が上がる」

これも割と昔から言われている言葉です。
“高2の模試”とはこの時期に行われる、高2生が初めて受ける進研や全統のマーク模試を指します。
よりわかりやすく言い方を変えましょう。
「高2の2月に受けるマーク模試から、本番までは100点しか上がらない」

これは紛れもない事実です。私も短くない期間塾講師をしていますが、この2月の模試の結果で1年後の姿は大方予想できてしまいます。
また1年後にはやはりその姿が現実となることを長年見続けています。
“平均”100点ということは、中にはそれ以上に点数が上がる子も勿論いますし、逆に100点も上がらない人も少なくはないとも言えます。
個人差はありますが、話を分かりやすくするため「平均100点」を前提に話をします。

自分の行きたい大学があるとします。そこに行くために共通テストで必要な点数を知っていますか?
難関と言われる大学であれば最低でも700点、国公立大学であれば600点、少なくとも550点が必要です。
今高2生の人、先週または今週の模試でここから100点引いた点数を取れていますか?
今高1生の人、あと1年後にここから100点引いた点数が取れそうですか?

わかって頂けますでしょうか。
「模試やばかった。今から/3年生になってから頑張る」
大変残念ですが、ほぼ手遅れです。
万が一、ですがこの模試で合計点が400点以下だったとすれば、国公立大学に合格することはかなり難しいと言わざるを得ません。
実際にここから心を入れ替え勉強を頑張る子は多くいます。部活を辞めて勉強に専念する子も少なくはありません。
ですが…現実はそうした子の多くが希望する大学に届かず、悔しい思いをしているのです。

「高2の3学期は高3の0学期だ。だから早く勉強を始めろ。」
なんて言いますが、現実は高2の3学期で受ける模試の点数で受かる大学はある程度決まってしまっているのです。


基礎学と同じってどういうこと…?

話を戻しましょう。
「中学生の基礎学と同じことが高校生にも起こる」こうお伝えしました。
つまり中学生が受検本番の3月ではなく10月・11月の基礎学で満足な点数を取る為に勉強するように、高校生も高2の2月での模試を目指して勉強する必要がある。こういうことを言いたいのです。
勿論あくまで模試は“模試”であり、ここに向けて知識を詰め込んだり、過去問をひたすら解いて1点でも多くとるべきだということではありません。
大事なのは早めに勉強を始め、ある程度の実力を備えた上でこの模試に臨むことなのです。

「高2は中だるみの時期である」かなり昔から言われている言葉で、保護者の方もきっと聞いたことがあるでしょう。
でもここまで読んで下さった方には理解して頂けると思います。高2こそが本当に勉強をしないといけない時期であると。
学校の授業でも新しいことを次々習っていく中で、その復習やテスト勉強と並行し、1年生で習った内容の復習を進めて行かなければいけないのです。

「高2の3学期は高3の0学期である」…違います。何学期であれ、高3から勉強したのでは既に手遅れなのです。 高2の1年間、ここに全てが懸かっているいると言っても決して大げさではありません。
今高1生の方、または中学生の方、これは大げさな話ではなく厳然たる“事実”です。
皆さんが後悔しないよう、早目早目にやるべきことを考え、すぐに実行することを心から望んでいます。

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井上昇哉
専門家

井上昇哉(塾講師)

学習塾「与一」/合同会社 あたまをたがやす

テストで点をとるための授業ではなく、自ら考え答えにたどり着く経験を重視した授業スタイルを確立。“「考える」を考える”ことを身につけることで、勉学、行動、思考すべてにおける人間的成長を促します。

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