『小学生に英語なんて必要ない!』
点数が取れる=得意、ではない
「英語は得意!」
中1生のお子さんがいる方、この言葉には是非注意をして下さい。
中2の夏以降になってから塾に来て、「2年生から英語が苦手になって…」と言う生徒の大半は、実は中2内容でつまづいているのではなく、中1内容をきちんと理解できておらずそれが中2になって表面化した、という事態がほとんどなのです。
特に“点数が取れる=得意”だと思っている場合は気を付けて見てあげてください。
中学校の頃のテストを思い出して頂きたいのですが、1学期中間テスト→1学期期末テスト→2学期中間テスト→…のテスト範囲は1~2→3~4→5~6→…となるため、前回までの範囲の内容は多くの場合出題されません。
つまりややこしい表現になりますが、テストで点が取れるというのは“今回の範囲だけで出題されれば点数が取れる”ということなのです。
そうなると、例えば実力テストや基礎学などのテストで習った内容を全て混ぜて出題されると、途端に正解率が下がってしまうという事態に陥ります。
“be動詞を使う文がわかる+一般動詞を使う文がわかる+3人称単数を使う文がわかる=全てわかっている”このような誤解を本人がしてしまっている可能性が大です。
実際にこれらが混ざった問題を解かせると、自分の思ったよりもかなり下の正解率となってしまいます。
最近も当塾に新しく来てくれた子に尋ねたところ、やはり同じように「英語は得意です」と答えてくれましたが、思った通り、上記内容を混ぜた問題を解かすと正解率は半分より少し上といったところでした。
本人たちも自分が思っていたよりも問題が解けないことに困惑の色を隠せない様子でした。
このような子が自分の誤解に気が付かず2年生となり、1年生最後の一般動詞の過去形→2年生最初のbe動詞の過去形という流れの中で、Were you study …?などと文を作るようになり、何が間違っているのかわからないまま混乱が深まり、気が付けば英語が苦手になっていた、という事例が非常に多いのです。
気が付いたら英語が苦手になっていた、にならないために
実を言うと私も中学2年生の中間テストで50点台を取ったことを今でも忘れません。
中1の時は英語で困った記憶がありませんので、ほぼ全てのテストで90点以上を取っていたはずなのに、です。
当時の英語担当の先生の「なんでこんなに急に点が下がったの?」という表情がとても印象的でした。
その後どうにかして克服して事なきを得ましたが、私のようなことにならないよう、是非「英語が得意」と言っている間に本当にちゃんと理解できているのかを確認してあげましょう。
基礎学力テストの点数を注視する、1年内容の総復習のテキスト(単元別になっているものがほとんどですが…)を解かせてみる、春休みの宿題の出来をきちんと確認する、一度実際に塾に行かせてみる、など早目に対応しておくことを強くお勧めします。
もしどのようにして確認したらいいかわからない、という方がいらっしゃいましたら、少しですが確認用の問題と答えをご用意しておきましたので、宜しければご活用下さい。(32・33・34の問題が該当します)
「英語が得意」と自信があったのに、気付いたら取返しがつかなかったという子が一人でも減りますように…