ティーチングとコーチング
「成績が伸びる人、伸びない人」というコラムを
塾内で全10回で紹介させていただいていますが、
「勉強=頑張り」については、
塾生を緊張させてしまったり、塾生が頑張らなくちゃと
自分を励ました結果、ストレスがたまったりすることがあります。
しかし、時に弱点分野をしっかり指摘して学ばせる
という点や試験前に密度の高い学習を行うこともあるので、
やはり絶妙な扱い、駆け引きが必要といえます。
最近、塾生で苦手教科である数学を
集中して指導する機会がありました。
苦手というだけあって、分数が含まれる計算をみようものなら、
一気に集中力はダウンし、自分の中で「これはできない!」
と非常に強い思い込みが強く働くケースです。
「問題にくらいつく体力」という表現を使うならば、
この塾生は「分数が含まれる計算」を天敵と考えているので、
問題にくらいつこうとしないのです。
毎回少しずつ、
「分数のポイントはここだよ」「分数の計算はルールがわかれば簡単だよ」
と実践の中から反省のもとに、徐々に「問題にくらいつける体力」を
養います。そして、自信を育み、「これはできない!」の勝手な
思い込みを解消させ、問題を解けるまでに成長させます。
というように、過程にストレスがあるのは間違いないのですが、
一人ひとりの個性を見極め、対応するということが必要です。
「成績が伸びる人、伸びない人」のコラムに
「人が持てる力を最大限に発揮できるのはリラックスしたとき」
とあります。
大好きな科目があるなら、苦手分野の学習とセットに活用するのも
良いでしょう。大好きな科目なら、泰成ゼミナールで毎回楽しみに学習を
できるからです。何も言わずに、無学年で先取り学習ができます。
子どもの個人差や目標はさまざまで、一人ひとり指導の方法も違う。だからこそ、個別指導がある。
学習サポートとして、このテーマは永遠かもしれませんが、
蓄積した事例のもと、取り組んでいこうと思います。