前もって知っておこう。不動産の売買契約までの流れ。
こんにちは。増子です。
今日は天皇陛下の祝賀パレードがあり、世間はお祝いムードで溢れているようです。
午後5時を過ぎると辺りはすっかり暗くなり、秋の深まりが感じられます。
さて、本日は住宅を建てるための土地探しについて解説していきます。
注文住宅を希望している方でも、ご自分で土地を探している方がけっこう多いです。
ハウスメーカーが決まっている方でも、どうやら営業マンの方は土地探しが得意でない方が多いらしく、あまり協力的ではないようです。
そうなると、数ある土地の中から自分たちで見つけ出すというのはなかなか大変です。
今回はそのような方のために、土地探しのチェックポイントをいくつか紹介していきます。
日当たり
日当たりは隣地建物の影響を大きく受けます。
現地での確認はもちろんですが、日当たりの条件は一年中同じではないため、ある程度想像力を働かせる必要があります。
日当たりが良いと言われる南道路に面した物件でも、道路向かいの建物が大きければ冬の時期に日当たりが悪くなることがあるため、注意が必要です。
また、隣地が空き地の場合でも、将来、建物が建つ可能性があるため、仮にそうなった場合でも、ある程度日当たりが確保できる間取りプランを用いる必要があります。
雨水の流れ
雨が降っているときの雨水の流れを確認します。
前面道路に側溝が有るか無いかも重要です。
特に、側溝が無く、周囲より低い土地であるならば、水はけは悪くなるだけではなく、ゲリラ豪雨の際に雨水が集まってきて冠水する可能性があります。
また、このような土地は地盤の強度があまり良くない場合が多く、地盤改良費がかかる可能性がある事も考えなければなりません。
最近、ゲリラ豪雨の際に冠水履歴のある地点を記した、「内水ハザードマップ」を作成している自治体もありますが、宇都宮市を含めた栃木県内の自治体は、このハザードマップは作成していないため、近隣への聞き込みなどで把握する必要があります。
土地の境界の確認
境界を明示する杭が設置されていない物件は結構あります。
まれに隣地とのトラブルのため、境界が設置できていないケースがあるため注意が必要です。
境界の明示義務は売主にあるため、境界杭の復元をお願いして下さい。
その際に多少お金はかかりますが、「確定測量」を行った方がより安心です。
「確定測量」とは隣地所有者や道路所有者(公道の場合は自治体)と立ち会いや確認を行い境界をすべて確定させる測量のことです。
一生住む土地と考えれば、隣地との境界トラブルは絶対避けたいところです。
ちなみにですが、不動産会社が売主となる分譲地は、原則確定測量は済んでいるため、境界トラブルは起きにくいと言えます。
異臭や騒音
近くに飲食店等がある場合は、風向きによっては臭気を感じることがあります。
人によって我慢できる範囲は異なるため、前もって感じ取った方が良いでしょう。
また、近くに大規模な工場がある場合は、その工場から出る臭気は必ず確認しましょう。
天気によって臭い方が違う場合もあるため、晴れと雨の日で複数確認することをお勧めします。
騒音は、店舗や工場が近くにある場合はもちろん確認が必要ですが、宇都宮市のように、陸上自衛隊の駐屯地がある地域や空港が近い場合などは、航空機や軍用ヘリ・戦闘機から発する騒音にも注意が必要です。
通学路
お子様を通学させる小・中学校の通学路は必ず確認しましょう。
通学時間帯の交通量や、暗くなった際の街灯の有無も重要です。
また、大きな地震や突風が発生した際に危険な建造物(ブロック塀など)のチェックも併せて行うようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここにあげたポイント以外にも、確認すべきポイントはあります。
すべてのチェックポイントをクリアできれば理想の土地にたどり着くのでしょうが、それはなかなか難しいことだと思います。
不動産探しにはある程度の妥協は必要になります。
希望の条件に優先順位を付けるなどし、いつでも良い物件に出会えるよう準備をしておきましょう。
地域によっては上空を通過する場所もあるため、騒音だけでは無く振動も確認して下さい。