前もって知っておこう。不動産の売買契約から引渡までの流れ。
こんにちは。増子です。
「建売住宅と注文住宅の違いは何?」
このようなテーマを扱った記事は、雑誌やブログでよく見かけます。
弊社においても、新築一戸建ての問い合わせと同じくらい、土地探しのお問い合わせをいただいております。
注文住宅を建てることが目的の方がほとんどですが、なかなかご希望に合う条件の土地をご紹介できていません。
今回は「立地」について建売住宅と注文住宅との違いを参考例として、説明していきます。
立地条件は妥協しづらい。
住宅を購入するにあたり、ほとんどの方は立地条件を重要視しています。
面積・日当たり・道路付け・地形・環境・金額
すべてにおいて100点なんて立地はまずありません。
どこかで妥協しなければ、土地を購入することはできません。
しかし、住宅購入で「立地」を妥協することは、将来の後悔につながります。
なぜなら、「立地」だけは住宅購入後に変えたくても変えられないからです。
建売住宅は立地が良い物件が多い。
建売住宅は売主が不動産会社や個人の方から土地を購入してから住宅を建てるので、かなり立地の良い場所に建売住宅が販売されることがあります。
なぜ建売住宅の立地が良いのかと言うと、どの建売会社に共通していることですが、建売住宅の業務としては土地の購入(仕入れ)が大きなウェートを占めます。
プロジェクトの成功の鍵を握るのは「仕入れ8割・販売2割」とも言われるくらいです。
建売会社は不動産市場に独自のネットワークを持っています。
また、銀行などの金融機関からも直接、買い取りの依頼があることもあります。
大多数の不動産会社は土地の情報を市場に出すより前に、建売業者に情報を提供します。
極端な話ですが、市場に出てくる物件は、建売会社が「買いたくなかった余り物」か「価格が高くて買えなかった物件」とういうことになります。
ごくまれに、立地が良くて価格もお手頃の物件が市場に出ることがありますが、そのような物件も建売会社が探し出して買ってしまうことがあります。
注文住宅は自分で土地を探さなければいけない。
上記のような条件の中で、注文住宅を希望する方は自分で土地を探さなければいけません。
建てるハウスメーカーが決まっていれば、ハウスメーカーの営業マンが土地を探してくれる事もあるようですが、ハウスメーカーが独自の情報を持っていることは少ないです。
紹介してくれる情報は、ほとんどのものが市場に出回っています。
結局は自分たちで探しても、それほど大差は無いということになります。
宇都宮市や栃木県のその他の市町村では、土地のみを分譲して販売している会社もいくつかあります。
このような会社が販売している土地は10画地以上の大型分譲地が多いです。
そのため、ある程度の土地面積が必要になるため、大型の土地が取得しやすい郊外に物件が多くなってしまいます。
近くに商業施設が少ない場合もあるため、住環境は良いとはいえません。
まとめ。
いかがでしたでしょうか。
注文住宅を希望する方にとって、希望どおりの立地条件の土地を見つけるというのは、皆さんが思っている以上に困難です。
お子さんが学校に通っている方にとっては、学区内で物件を見つけなければならなくなってしまうため、長期戦を覚悟する必要もあるでしょう。
しかし、希望に近い物件は必ず見つかります。そのタイミングを逃さないように準備(住宅ローン事前審査を通すなど)をしっかっりしておきましょう。
また、「いつまでに買わなければいけない」といったような期間の制限がある方は、「立地」の良い建売住宅も参考までに内覧してみたらいかがでしょうか。
最近の建売住宅は、建物構造やデザイン性も常に向上し続けているため、見てみたら意外と気に入ったなんてこともあるかもしれません。
どうしても画一的な間取りや内装が気に入らない場合は、「リノベーション」を行い、自分たち独自の建売住宅を手に入れることも可能です。
当初の資金計画も安くなるでしょうから、是非、検討してみて下さい。