デメリットから検証する。暮らすなら購入と賃貸、どっちがお得?
こんにちは。増子です。
昨日までは蒸し暑さが残っていた宇都宮ですが、今日は一転、肌寒さを感じる一日となりそうです。
ようやく秋が到来した感じがします。
ラグビーW杯、盛り上がっていますね。
昨日のサモア戦も最後まで見逃せない一線でした。
この勢いでスコットランド戦も勝利を収め、決勝トーナメントに進んで欲しいですね。
さて、今回は住宅業界に強い影響力を持つ「パワービルダー」について解説していきます。
パワービルダーとは。
「パワービルダーとは、一般には住宅一次取得層をターゲットにした床面積30坪程度の土地付き一戸建て住宅を2,000~4,000万円程度の価格で分譲する建売住宅業者を指している和製英語である。」
と、Wikpediaには書いてあります。
パワービルダーは勢いのある(パワーのある)建売会社という意味合いも込められています。
大きな特徴としては、住宅がハウスメーカーよりも価格が大幅に安く購入できることがあげられます。
代表的な会社としては、飯田グループホールディングスやアイダ設計、ポラスグループなどです。
パワービルダーの建物はなぜ安い。
パワービルダーの物件といえば、他社の物件よりも数百万円以上も安く販売されています。
「安かろう悪かろう」のイメージがあるかもしれませんが、安く販売できるのには理由があります。
1・建物材料の大量仕入れ
パワービルダーは年間数千棟以上施行しています。
中には飯田グループのように、年間3万棟以上施工している会社もあります。
これだけの大量仕入れが発生すれば、原価はかなり安く出来ます。
また、複数のメーカーから仕入れるため、価格競争も発生します。
品物を卸すメーカーにとっても、大きな利益を得ることはできませんが、売上としてはかなりの額になるため、結果win・winの関係になります。
2・徹底した工程管理
パワービルダーの建物は上棟してから完成までの平均工期は約50日前後です。
毎年供給棟数が増えているため、現在は工期はもう少しかかっているかもしれませんが、それでもハウスメーカーと比べればかなり早いです。
早すぎる工期を心配する声もありますが、マニュアル化された工程をパソコンで徹底的に管理しているため、大きな無理は生じません。
同じ仕様の建物を建てている訳なので、職人さんの技術の差による遅れも、最小限に抑えることができます。
また、建築中の同時期に異なった職種の職人さん(例えば、大工さんとクロス職人さん。大工さんと設備業者など)が作業を行っても大丈夫なように、近隣に職人さん用の駐車場を借りるなどして、現場管理がスムーズに行えるようにもしています。
職人さんの一現場ごとの作業単価は、ハウスメーカーと比較すると安いかもしれませんが、その分工期が短く済むため、年間を通して考えれば、職人さんの収入もそれなりの収入になります。
また、職人さんにとっては次の現場が必ずあるいうことは、安心して働けるという意味では大きなメリットになります。
パワービルダーの影響力。
パワービルダーの建物=安いというイメージでしたが、供給棟数におけるシェアを考えると、パワービルダーの価格が普通で、ハウスメーカーの価格が高いといえるかもしれませんね。
飯田グループホールディングスの設立パーティーに参加した際に、主賓の大物政治家の方が「日本の住宅は高すぎる」と挨拶の中で言ってましたが、私もそう思います。
マイホームを求める方に安くて良質な住宅を供給するという意味では、パワービルダーに求められている社会的な役割は非常に重要です。
まとめ。
いかがでしたでしょうか。
パワービルダーが住宅を安く供給するために行っていることはいたってシンプルなことです。
しかし、この事を徹底的に追求しているからこそ、実現できる価格でもあります。
価格の安さは企業努力で成り立っているのです。
パワービルダーの中には住宅性能表示の取得や、独自の制震金物を用いるなどして、構造上ではハウスメーカーと比較しても、全く見劣りしない住宅を供給している会社も増えてきています。
「価格が安い=品質が悪い」と思っていると、損をしてしまうかもしれません。