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増子博昭

金融知識を生かして家計診断も請け負う不動産コンサルタント

増子博昭(ますこひろあき) / 不動産コンサルタント

MC住宅情報センター

コラム

デメリットから検証する。暮らすなら購入と賃貸、どっちがお得?

2019年9月28日

テーマ:不動産

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 退職 手続き

こんにちは。増子です。



今回は良くありがちなタイトルです(;^_^A。

インターネット上でもよくブログ等で比較されています。

サイトの内容をよく見ると、家賃や住宅ローンの返済年数などの前提条件がバラバラで、あまり参考にならないことも多いようです。

先に結果を書いてしまいますが、要は前提条件次第で、優劣が決まってしまうようなテーマなのです。

不動産関係の方が作っているサイトでは、購入を勧める記事が多く、ファイナンシャルプランナーの方が作っているサイトでは、賃貸を勧める(購入というリスクを避けるため)記事が多く見られます。

ここでは、購入と賃貸で考えられるデメリットをあえて比較し、検討していきます。

住宅購入のデメリット。


・修繕費や管理費(固定資産税など)が発生する。

・資産価値が変動する恐れがある。

・生活拠点の固定化。

・住宅ローンを組む場合、多額の借金を抱えることになる。

などが考えられます。

特に生活拠点の固定化は、とらえ方によっては深刻です。

新しい家に引っ越ししたは良いが、近所の方と折り合いが悪く、トラブルとストレスを抱えてしまう可能性があるからです。

賃貸住宅のデメリット。


・一生、いかなる場合もどんなときも、家賃を払い続けなければならない。

・資産としては残らない。

・壁の穴ひとつ開けるのにも大家さんの許可が原則必要。

・3DK、3LDK以上の賃貸物件が少なく、2人以上の子どもがいるご家庭では、子ども一人に一部屋与えることは難しくなる。

などが考えられます。

費用負担に関してですが、現役で働いている間は、購入も賃貸もそれほど大きく負担は変わりません。

定年退職した後で大きく異なってきます。

住宅ローンを組んで購入した方は、定年時には残債が無くなっているか、残り僅かである程度先が見えてきています。

それに対して賃貸は、生涯、家賃を払い続けることになります。

年金収入に余裕のある方ならば良いのでしょうが、2,000万円の不足が話題になっている現状では、それほど余裕のある方はそうそういらっしゃらないでしょう。

また、ご年配の方にとっては、孤独死の問題からなかなか希望の賃貸物件は借りづらいといった現実もあります。

リタイアしたら老人ホーム等の施設に入居するといった、明確なビジョンがある方は良いのですが、将来にわたって賃貸住宅に住み続けたいと考える方は、老後のビジョンだけはしっかり持つことをお勧めします。

ちなみにですが、私が住んでいる栃木県は持家比率が全国20位の70.6%です。

関東という地域柄を考慮すれば、高い数字だと思います。

はっきりとした理由はわかりませんが、栃木県の方は住宅を購入する、若しくは家を建てるということに関して、意識が強いということなのでしょう。

私の身の回りだけかもしれませんが、家庭のある男性は、家を建てて(購入して)一人前という風潮が強く、住宅に対してなんらかのこだわりを持っている方が多いです。

東京都と埼玉県にて不動産会社で勤務していた経験がある私にとっては、この感覚に慣れるのに、少し時間がかかりました。

まとめ。


いかがでしたでしょうか。

上記に書いたとおり、購入と賃貸どっちがお得かというのは、対象の方の前提条件次第で優劣は決まります。

自分たちの現状や、将来の予定やイベントなどを整理することにより、購入が得なのか賃貸が得なのかは導き出せると思います。

この記事を書いたプロ

増子博昭

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増子博昭(MC住宅情報センター)

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