最も建売住宅を建てるメーカー。パワービルダーとは?価格が安い理由とその影響力。
こんにちは。増子です。
前回の続きとして、建売住宅のデメリットについて解説していきます。
建売住宅のデメリットは。
・間取りが選べない。
・設備の追加や変更が難しい。
・隣地が近い。
・完成物件は建築中の様子がわかりづらい。
・営業マンの対応が悪い
以上の点が考えられます。一つずつ解説していきます。
・間取りが選べない。
建売住宅は、すでに完成している住宅、または建築中の住宅がほとんどです。
一度着工してしまった住宅は、軽微な変更以外は、間取りの変更はできません。
また、外観も部材の発注前(おそらく基礎工事前の段階)であれば、変更を受けてくれる業者もいるかもしれませんが、建物上棟後はまず難しいです。
自分の望む条件にすべて合致した建売住宅を見つけることは不可能であり、何かしらの希望を妥協することは必要になります。
・設備の追加や変更が難しい。
間取りや外観と同じように、キッチンやお風呂などの設備も設置されています。
建築の早いタイミングであれば変更をうけいれてくれる建築会社もありますが、原則としては難しいです。
キッチンの扉の色の変更や、食洗機の追加程度ならそれほど費用はかかりませんが、浴槽の色が気に入らないから変更して欲しいとの要望は、大規模な工事になるため、多大な費用を要する恐れがあります。
・隣地が近い。
大きな土地をいくつかに分割して建物を建てる建売住宅の特性上、純粋な土地分譲と比べると土地面積は小さくなりがちです。
土地の面積が小さくなれば、建物は敷地を有効活用するため、隣地との離れは近くなり、1メートルも離れていない建売分譲地も多いです。
東京など、土地の価格が高く面積が大きくとれない地域はともかく、栃木県のように、土地面積が大きく余裕がある地域でも、隣地との距離があまり離れていない建売が多く見られます。
そのような事情から、隣地に向いている窓はプライバシー保護のため型ガラス(曇りガラスのことです)を採用している建築会社が多いのですが、気になる方にはどうしても気になるようです。
決してプライバシーが守られていないわけではないのですが、窓を開けると、圧迫感を感じてしまう方も多いようです。
・完成物件は建築中の様子がわかりづらい。
建築中から現場を観察し続け、この仕上がりだったら問題ないから購入しようと考える人はほとんどいません。
実は私の経験上、建築中に購入した方でも、毎週のように現地を訪れる方はほとんどいませでしたん。
もしかしたら建築中に購入する方は、構造等に関心の強い方はあまり多くないのかもしれませんね。
話がそれましたが、完成後の契約であれば、建築中の様子は検査用の写真でしか確認が取れないため、不安が残るのは否めないです。
・営業マンの対応が悪い
建売住宅を購入した人からよく聞く話が、営業マンの対応の悪さです。
約束を守らない・頼んだことをしてくれない・態度が悪いなどといった不満をよく聞きます。
対応の悪さは多くの人にとってのストレスになります。
やりとりはできるだけメモをとったりして、やりとりが残るようにしておきましょう。
それでも改善がされない場合は、担当の変更を希望しても良いかもしれません。
企画の段階から携わる注文住宅と違って、建売住宅の場合は営業マンとの関わりがどうしても薄くなってしまうため、クレームに発展しやすい側面もありそうです。
建築会社によっては自社で販売活動をせず、仲介業者に販売を任せていることも多く、売主の担当者と接する機会は契約後になります。
このようなケースで、どうしても我慢できない場合は、仲介会社を通して売主に対応してもらいましょう。
まとめ。
いかがでしたでしょうか。
建売住宅のことを理解していただけましたか。
この記事が建売住宅の購入を検討している方のお役に立てれば幸いです。
私がこの業界に入った約15年前と比較すると、建売住宅としての新築一戸建ての品質はとても良くなっています。
アフターサービスも専門の部署を設けたりするなど、対応は格段に良くなっています。
以前は建築会社によって品質にばらつきがあったのですが、今はどこのメーカーも現場管理もできているし、住宅性能表示を取得するなど、ブランド力も向上しています。
自信を持って言えます。
「安かろう悪かろう」というケースに遭遇することは、もうほとんどないでしょう。