身辺整理として不要な田畑を売りたい。 (不動産売却事例)
「実家の名義変更もしっかり終わったし、これで安心だ」
そう思って登記簿謄本(履歴事項証明書)を眺めているあなたに、一つ確認していただきたいことがあります。
「今、現地に建っているすべての建物が、その書類に載っていますか?」
実は、地方の古い家や代々続くお宅を相続した際、意外なほど多いのが「書類上は存在しない建物」、いわゆる未登記建物の問題です。
今回は、相続して初めて発覚する未登記の落とし穴と、それが招く深刻なリスクについて解説します。
なぜ「未登記」の建物が生まれるのか?
未登記建物とは、文字通り「登記(法務局への登録)」がされていない建物のことです。
よくあるケースは以下のようなものです。
・数十年前に増築した「離れ」や「勉強部屋」
・後から建てた「ガレージ(車庫)」や「大きな物置」
・古い母屋を取り壊して建て直したが、登記だけ昔のまま
昔は住宅ローンを利用せずに現金で増改築を行うケースも多く、その際に「固定資産税は払っているから大丈夫だろう」と、登記の手続きを省略(あるいは失念)してしまったことが主な原因です。
「売れない」「借りられない」 〜 未登記が招く実害 〜
「税金さえ払っていれば問題ないのでは?」と思われるかもしれませんが、相続や売却の局面では、この未登記が大きな足かせになります。
1. 不動産として売却できない 不動産を売買する際、買い手は当然「すべての建物」の所有権を自分に移すことを求めます。しかし、未登記の建物があると、そのままでは名義変更ができません。売却の直前になって慌てて「建物表題登記」を行う必要があり、測量や専門家(土地家屋調査士)への依頼で、数十万円単位の予期せぬ出費と数週間の時間が発生します。
2. 住宅ローンや融資の審査が通らない 買い手がローンを利用する場合、銀行は土地と建物のすべてに抵当権を設定します。このとき、登記されていない建物が一つでもあると、銀行は「担保価値が不透明」と判断し、融資を承認しません。
3. 相続登記義務化によるリスク 2024年4月からの相続登記義務化に伴い、不動産の把握はより厳格に求められるようになっています。未登記物件を放置することは、将来の世代に「解決困難な宿題」を丸投げすることと同じです。
まとめ:今すぐ「謄本」と「現況」の照合を
未登記建物の問題は、放置して自然に解決することはありません。むしろ、時間が経ち当時の図面や資料が散逸するほど、後からの登記は難しく、高額になっていきます。
私たち成岡工業は、物件の査定や相続のご相談をお受けする際、必ず「登記簿」と「実際の建物の数・形」が一致しているかを、現地で徹底的に確認します。
「自分の実家はどうだろう?」と少しでも不安を感じたら、まずは私たちにご相談ください。 登記の有無の確認から、必要に応じた専門家のご紹介、そして将来を見据えた最適な解決策まで、地域に根差した経験を活かしてサポートいたします。
今月の「安心」を確かなものにするために。まずは実家の書類と現場を、プロの目で見直してみませんか。
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