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外壁塗装の時期は自分でわかる?白い粉や目地の切れを確かめるセルフチェック

杉浦憲一

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新築から10年ほどたって、そろそろ外壁の塗り替えを考えた方がいいのか、それともまだ先でいいのかと迷っている方は少なくないと思います。近所の家に足場が組まれているのを見かけたり、塗装会社のチラシがポストに入っていたりすると、「うちもそろそろなのだろうか・・・」と気になってくるものです。

ところが、いざ自分の家の外壁が今どんな状態なのかと聞かれると、はっきり答えられる方は多くありません。けれども、塗装の仕事を30年以上続けてきた私は、塗り替えの時期を判断するための材料の多くが、実は住んでいる方ご自身の手の届くところにあると感じています。
このコラムでは、専門的な知識や道具がなくてもできる、外壁のチェック方法をお伝えします。

毎日帰る家なのに、外壁は意外と見ていない

お客さまのお宅にうかがっていつも思うのは、家に住んでいる方は、ご自分の家の外壁をほとんど見ていないということです。車で帰ってきたら、そのまま玄関にまっすぐ入っていく方がほとんどではないでしょうか。家全体をぼんやりと眺めることはあっても、外壁の表面をあらためてじっくり見る機会は、普段の暮らしの中にはなかなかありません。

その一方で、室内の壁紙については、「黄色くなってきた」「端が剥がれてきた」といった変化に多くの方がすぐ気づかれます。毎日目に入る場所なので、小さな変化も自然と目に留まるのだと思います。

外壁も、条件は同じです。たまに意識して見るようにするだけで、ご自身で状態を把握できるようになります。車を降りて玄関に向かう前に、少しだけ足を止めて壁に目を向けてみる、そんな小さな習慣から始めていただければ十分です。

外壁の状態をご自身で知っておくことには、もう一つ意味があります。業者から説明を受けたときに、その内容が本当に自分の家に当てはまるのかを考えられるようになることです。急に訪ねてきた業者から外壁の傷みを指摘されたときにも、自分の目で見て知っていることがあれば、言われたことをそのまま受け取らずに済みます。

塗装は外壁材を守る膜、傷み方には段階がある

外壁塗装は、新築の状態に戻す工事ではありません。前に塗ったときの状態にもう一度近づけて、外壁材の耐久性を高めてあげる工事です。新築同様にしたいのであれば、外壁材そのものを張り替えることになります。

今ある外壁材を生かして長持ちさせるのが塗装の役割で、当社のホームページでも、紫外線やカビ、コケによる劣化を塗膜で素材を守ることで防ぐのが塗り替えのメリットだとご説明しています。

この塗膜は、ある日突然だめになるわけではなく、年月とともに少しずつ傷んでいきます。塗料メーカーの菊水化学工業が2020年7月時点の情報で作成したカタログでは、塗膜の劣化を三つの段階に分けて説明しています。

初期段階は、光沢の低下や色あせ、白亜化(チョーキング)など、塗膜の表面に起こる劣化です。中期段階になると、塗膜のひび割れや剥がれ、膨れ、下地からの浮きなどが見られるようになり、末期段階では下地を含めた塗膜全体に、ひび割れや剥がれが広がっていきます。同社は、このうち初期から中期の段階を塗り替え時期の目安としています。

同じカタログには、塗料の種類ごとの期待耐用年数として、5〜6年程度から18〜22年程度まで幅のある年数が示されています。ただし、これは塗り替え時期の目安であって、塗膜の耐久性を保証する年数ではないと明記されており、気象条件や建物のつくりによっても傷み方は変わるとされています。

この年数を参考にしつつ、実際の状態を見て判断することが大切です。このうち白亜化は、住んでいる方がご自身の手で確かめられる症状でもあります。次にご紹介するチェックは、こうした初期のサインに、早いうちに気づいていただくためのものです。

自分でできる3つのチェック


では、実際にどこを見ればよいのか?ぜひ知っておいていただきたいこととして、私がお伝えしているのは次の3つです。どれも、外壁というご自身の目につく場所で確かめられることなので、専門の知識や道具は必要ありません。

1つ目は、前回の塗装から、あるいは新築から何年たっているかを頭に入れておくことです。外壁のように自分でも目につくところは、年数を把握しておくだけで、そろそろ気にかけた方がいい時期なのかどうかの見当がつきます。新築であれば引き渡しの時期、塗り替えをしたことがあればその工事の時期を、一度確認しておくとよいでしょう。

なお、当社のホームページでは、外壁と屋根のメンテナンスは10年に1度を目安としてご案内しています。工事をしたときの時期や依頼先を書き留めておけば、次に塗り替えを考えるときの手がかりになりますし、相談するときにも話がスムーズに進みます。

2つ目は、実際に外壁を手で触れてみることです。触った手に白い粉がつくようであれば、白亜化、いわゆるチョーキングが起きています。塗膜の表面が傷み始めているサインで、分類でいえば初期段階にあたります。慌てる必要はありませんが、塗り替えを考え始めるきっかけとして受け止めていただければと思います。

3つ目は、コーキングの状態を見ることです。外壁材のつなぎ目や窓のまわりには、コーキングと呼ばれるゴムのような材料が詰められています。このコーキングが切れていないかどうかも、ご自身の目で確かめられるポイントです。外壁の表面ばかりに目が行きがちですが、つなぎ目にも目を向けてみてください。

この3つは、どれも特別な知識がなくても確かめられるものです。年に何度か、家のまわりをひと回りするついでに見ておくだけでも、外壁の変化に気づきやすくなります。

屋根は無理に見ず、気になったら専門家に


外壁と違って、屋根はご自身ではなかなか見ようがありません。屋根の状態が気になるときは、無理に自分で確かめようとせず、専門の業者に相談してください。その際も、突然訪ねてきた業者に簡単に屋根へ登らせるのではなく、ご自身で依頼した相手に見てもらうことをおすすめします。

屋根のように、住んでいる方から見えない場所ほど、専門の業者がしっかり調べ、その結果をわかりやすくお見せする必要があると私は考えています。当社では外壁と屋根の点検、見積りを無料でお受けしており、場合によっては屋根の調査にはドローンを使って、撮影した写真や動画を共有するようにしています。外壁の診断は、窯業サイディング塗替診断士の資格を持つ者が担当しています。

また当社では、ご依頼をいただいてから点検にうかがうようにしています。チラシをお配りすることはありますが、こちらから一方的にお宅の写真を撮って傷みを指摘するようなことはしていません。実際に拝見すると、塗り替えの必要はまったくない状態だとわかることもありますし、「こういう状態なので今はまだ大丈夫です」とお伝えすることもあります。

なお、白い粉やコーキングの切れに気づいたからといって、すぐに工事をしなければならないとは限りません。ご自身で見て気になった点を伝えていただければ、それをもとに一緒に状態を確かめ、今やるべきことと、まだ様子を見てよいことを整理していけます。

何年たっているのか、白い粉はつくか、コーキングは切れていないか。この3つを知っているだけでも、相談の中身はずっと具体的になります。

まとめ

外壁の塗り替え時期を見極める第一歩は、年に何度か意識して自分の家の外壁を見ることであり、その積み重ねが納得のいく判断につながると私は考えています。

・前回の塗装や新築から10年前後たち、塗り替えの時期に迷っている方
・外壁を触ると手に白い粉がつく、コーキングの切れが気になる方
・屋根の状態が気になるものの、自分では確かめられない方


お問い合わせはこちら https://lifeplus-shizuoka.co.jp/contact/

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杉浦憲一
専門家

杉浦憲一(塗装工事業)

株式会社ライフプラス

外壁・屋根塗装を中心にリフォーム工事も手掛け、顧客の要望と予算を踏まえ、30年以上の現場経験を生かした施工を提案。直接依頼を受けて塗装工事を行った顧客には、年1回の無償点検も実施しています。

杉浦憲一プロは静岡新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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