周りに合わせて全部塗るのは要注意!外壁塗装で塗らない方がいい部分の見極め方

外壁の塗り替えを考え始めると、屋根の状態も気になってくるものです。工事の見積もりを取る前に、まずは屋根が今どうなっているのかを知っておきたいという方もいらっしゃるでしょう。
けれども、屋根は地上からはほとんど見えません。業者に見てもらおうにも、知らない人に屋根へ上がってもらうのは何となく不安だし、上で何をしているのかも確かめようがない。そんなふうに感じて、点検の依頼をためらっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私はご依頼をいただいた屋根の調査に、ドローンや伸縮するポールに付けたカメラを使い、撮影した写真や動画をその場でお客さまに見ていただいています。このコラムでは、私が塗装工事の前に行っている屋根の調査の流れと、その中で大切にしていることについてお話しします。
屋根に上がられることに抵抗を感じる方は少なくない
実際にお客さまとお話ししていると、業者に屋根へ上がられることを嫌がる方は結構いらっしゃいます。一時期、「屋根に上がって点検をする」と言いながら、傷みを指摘して工事の契約を迫るような業者が増えたことも、その背景にあると私は感じています。
国民生活センターが2023年10月に公表した資料によると、屋根工事の点検商法に関する相談は2022年度に2,885件寄せられ、過去5年で最も多く、2018年度の約3倍に増えているとされています。
近所で工事をしているのであいさつに来たと言って突然訪問し、瓦がずれているので点検してあげると屋根に上がる、といった手口が紹介されており、点検のあとに不安をあおる言葉で契約を急がせる流れが典型的なものとして挙げられています。
また同じ資料には、ドローンで撮ったという写真を見せられて契約してしまった事例も載っています。
外壁であれば、ご自身でも目につくので、色あせや手に付く白い粉などから状態の見当をつけることができるのですが、屋根は住んでいる方ご自身が直接確かめられない場所なので、業者の説明をそのまま信じるしかない状況になりがちです。
そのため、お客さまが不安に思われるのは無理もありません。しかし、だからといって、気になる屋根を見ないまま放っておくわけにもいかないと思います。そこで私は、屋根の状態をお客さまご自身の目で確かめていただける調査の方法を選んでいます。
ご依頼から調査、ご説明までの流れ
当社では、まずご依頼をいただいてから点検にうかがいます。屋根に関わる現場の調査では、たいていドローンを使いますが、屋根の上でドローンを飛ばして写真と動画を撮り、塗膜の剥がれやひび割れがないかを確かめ、その場でお客さまにお見せしながら状態をご説明します。そして、撮影した映像は、パソコンの画面でお客さまと一緒に見ていただけるようにしています。
ただ、建物が密集している場所や、近くを電車が走っている場所など、ドローンを飛ばせない現場もあります。そうした場合は、伸縮するポールの先にカメラを取り付けて高く伸ばし、スマートフォンでシャッターを切りながら屋根の四面を撮影します。現場の条件に合わせて、ドローンとポールカメラを使い分けています。
屋根材の割れや釘の浮きといった傷みを調べるのであれば、こうした撮影で十分に確認できます。一方で、屋上などで雨漏りが起きていて、どうしても直接目で見なければならない場所は、私たちが上がって確かめることもあります。
撮影で済むところは撮影で、直接見る必要があるところは直接見て、と調べる内容に合わせて方法を選んでいます。
撮影した写真や動画をお見せしながら、どこにどんな傷みがあるのか、今すぐ手を入れた方がよいのか、まだ様子を見てよいのかをお伝えします。外壁の塗り替えとあわせて屋根も手入れするかどうかは、そのうえでご判断いただいています。
なお当社のホームページでも、外壁と屋根のメンテナンスは同時に行うことをおすすめしています。工事をすることになった場合は、カラーシミュレーションで仕上がりのイメージをお客さまとすり合わせながら、色や塗料を決めていきます。
調査に時間をかけることを何より大切に
私が塗装工事の流れのなかで特に大切にしているのは、この調査です。こちらから工事をご提案する以上、しっかり見たうえで、しっかりした提案をしなければならないと考えており、そのために、調査にはできるだけ時間をかけるようにしています。
調査は工事に含まれているものだからと、短い時間で済ませてしまうようなやり方もあると聞きます。しかし、屋根や外壁の状態を十分に見ないまま提案をすれば、必要のない工事をおすすめしてしまったり、反対に手を入れるべき傷みを見落としてしまったりするおそれがあります。
調査に時間をかけるのは、お客さまの家に合った提案をするための手間だと考えています。提案をするのは私たちですが、工事をするかどうかを最終的に決めるのはお客さまです。判断の材料になる調査を丁寧に行うことが、私たちの役目です。
ドローンを本格的に取り入れたのは、コロナ禍の頃でした。知り合いがドローンのライセンスを取るための講習を開いていて、そこでライセンスを取らせてもらったのがきっかけです。ちょうど補助金の制度があり、知り合いの損害保険の担当の方が申請を手伝ってくださったこともあって、ドローン本体と、撮影した映像をお客さまにお見せするためのパソコンをそろえることができました。
せっかく手に入れた道具なので、現場でしっかり活用していこうと決めて、今に至っています。調査に時間をかけて丁寧に見たいという思いと、屋根に上がられたくないというお客さまの気持ちの両方に応えられる方法として、今ではドローンは欠かせない道具になりました。
自分の目で確かめていただくことが安心につながる
撮影した写真や動画をその場でお見せすることには、もう一つ意味があります。屋根の上で私たちが何か手を加えたわけではないことを、お客さまにもわかっていただけることです。
屋根の上で何が行われているのかは、住んでいる方からは見えません。そのため、撮った映像をそのままお見せし、ご自身の目で屋根の状態を確かめていただくことが、私たちの説明に納得していただくための近道になると考えています。
傷みがあればその場所を一緒に確認できますし、傷みが見当たらなければ、今は工事の必要がないことをそのままお伝えできます。
もっとも、ドローンで撮った写真だから安心というわけではありません。先ほどの国民生活センターの資料にも、ドローンで撮ったという写真を見せられて契約してしまった事例が紹介されていました。
大切なのは、誰がどのような経緯で撮った写真なのかという点です。ご自身で依頼した業者が、目の前で撮影した映像をそのまま見せてくれるかどうか。業者を選ぶときには、そんなところにも目を向けてみてください。
当社では外壁と屋根の点検、見積りを無料でお受けしています。屋根が気になっているものの、上がられることに抵抗があるという方も、撮影による調査であれば気軽にご依頼いただけるのではないかと思います。
点検の結果、今は大丈夫な状態であれば、そのままお伝えしています。工事を前提にせず、まずは屋根の今の状態を知るための点検としてご利用ください。
まとめ
屋根は住んでいる方から見えない場所だからこそ、撮影した映像をご自身の目で確かめ、納得したうえで工事を判断していただきたいと私は考えています。
・屋根の状態が気になるものの、業者に屋根へ上がられることに抵抗がある方
・外壁の塗り替えにあわせて、屋根の傷み具合も確かめておきたい方
・点検の結果を写真や動画で確かめながら説明を聞きたい方
お問合せはこちら: https://lifeplus-shizuoka.co.jp/contact/


