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相続の豆知識・28 生前整理・遺品整理で起こる相続トラブル

鈴木じつ子

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テーマ:相続について

近年、生前整理や遺品整理に取り組む方が増えています。
いずれも「家族に迷惑をかけたくない」という思いから始まるものですが、実際にはその過程で思わぬ相続トラブルに発展するケースも少なくありません。

本記事では、実際によくある事例をもとに、どのような点に注意すべきかを解説します。

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生前整理で起こるトラブル事例

事例①:多額の生前贈与が争いに


あるご家庭では、同居して親の面倒を見ていた子に対し、感謝の気持ちとして多額の現金が生前に渡されていました。

ところが相続発生後、他の兄弟が
「それは事実上の遺産の前渡しではないか」
と主張し、遺産分割協議が難航。

結果として、「特別受益」として持ち戻しの対象になるかどうかで対立し、関係が悪化してしまいました。

★ ポイント
生前贈与は公平性を欠くとトラブルになりやすく、税務・法務の両面で整理が必要です。
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事例②:現金化した財産の行方が不明に


生前整理の一環で、複数の預金口座を解約し、現金として保管していたケースです。

しかし、亡くなった後にその現金が見当たらず、
• 「誰かが使ったのではないか」
• 「管理していた家族が隠しているのではないか」

と疑念が生まれ、相続人同士の信頼関係が崩れてしまいました。

★ ポイント
財産を動かした場合は、必ず記録を残し、第三者から見ても分かる状態にしておくことが重要です。
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事例③:判断能力が低下した後の預金の移動


高齢の親の預金が、亡くなる直前に特定の子どもの口座へ移されていたケースです。

他の相続人は、
「本人の意思ではないのではないか」
と疑い、最終的には金融機関の記録や医療記録まで確認する事態に発展しました。

★ ポイント
判断能力が問題となる場面では、後から大きな法的トラブルに発展する可能性があります。
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遺品整理で起こるトラブル事例


事例④:勝手な遺品処分による対立


相続開始後、遠方に住む兄弟に連絡する前に、同居していた家族が遺品整理を進めてしまったケースです。

その中には、

• 貴金属
• 骨董品
• 思い出の品

なども含まれており、「勝手に処分された」として強い不満が生じました。

★ ポイント
遺品はすべて相続財産です。処分前に必ず相続人全員の合意を取る必要があります。
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事例⑤:タンス預金の発見で再協議に


遺産分割協議が終わった後、遺品整理の中で多額の現金(いわゆるタンス預金)や金が見つかったケースです。

すでに分割が完了していたため、

• 再度の遺産分割協議
• 不公平感の再燃

といった問題が発生しました。

★ポイント
遺品整理は、遺産分割前にできる限り丁寧に行うことが重要です。
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事例⑥:思い出の品


金銭的価値はほとんどないものの、
• 写真アルバム
• 手紙
• 仏壇

などの処分は、金銭の問題以上に感情的になりやすい。

★ ポイント
感情的価値のある遺品ほど、生前整理や事前に本人が意思を示しておくことが有効です。

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トラブルを防ぐための実務的ポイント


1. 財産の「見える化」と記録



• 財産目録の作成
• 口座の一覧化
• 現金の管理状況の明確化

「誰が見ても分かる状態」を作ることが、最も有効な予防策です。
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2. 遺言書の活用


遺言書があることで、

• 分配の基準が明確になる
• 感情的対立を抑えやすくなる

特に不動産やその他遺産の分割に偏った配分がある場合は、作成を強くおすすめします。
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3. 早い段階で専門家へ相談


生前整理の段階から税理士等に相談することで、

• 生前贈与の適切な設計
• 相続税の試算
• トラブルになりやすいポイントの事前把握

が可能になります。
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まとめ


生前整理や遺品整理は、本来「円満な相続」のための準備です。しかし、

• 財産の扱いが不透明
• 家族間の認識のズレ
• 記録不足

といった要因が重なることで、かえってトラブルを招いてしまうことがあります。

たくえす税理士法人では、生前対策から相続発生後の手続きまで、実務に基づいたサポートを行っております。
個別の状況に応じてご相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

相続のご相談は たくえす税理士法人まで!
たくえす税理士法人
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鈴木じつ子(税理士)

たくえす税理士法人

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