中小企業の再建 ~社長と社員の意識改革~
この仕事を通じて様々な経営者の方たちと話をする機会があった。
経営の能力に長けた人もいれば残念ながらそうでない人もいる。
会社を経営する上で大切なことってなんだろうと考えてみたとき、決して経営は才能ではないという気がしてならない。
多少のセンスみたいなものは必要であるとは思うが、それ以上に大切なことがあるのではないだろうか。
業種を問わず、業績が良い会社の経営者に共通して言えることが、『信念・理念』を持っているかどうかだと思う。
自分の中でブレない信念や理念を持っている経営者は強い。
3年後、5年後、そして10年先の自分のビジョンをしっかりと持っているし、そのために今、何をしなければならないかをちゃんと理解している。
逆にそれがないと、日々の仕事はただの繰り返しとなり新しい刺激もない。今の暮らしを守りたい。守るために働く。このように日常がただの「守り」になってしまうのではないだろうか。
守りに入ってしまうと退屈な人間になってしまう。退屈な人間は刺激を求める人間にとってはつまらない存在となってしまう。
守りたいのであれば会社経営など辞めて、リスクの少ないサラリーマンになるほうがいいのではないだろうか。
「停滞は後退の始まり」という言葉を聞いたことがあるが、的を得た言葉だと思う。
会社を経営するのであれば、自分の行動指針ともなる経営理念を掲げ、従業員をはじめ取引先にもその理念を伝え、しっかりとしたビジョンを掲げるべきではないだろうか。
振り返って自分自身、決して退屈な人間にはなりたくないと思う。
人生半ばを超えた今、今後も若いころの情熱を忘れないよう前向きに進んでいきたい。