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固定資産税を払い続ける理由がありますか?

尾崎友則

尾崎友則

テーマ:不動産相談

固定資産税払い続ける理由ありますか?

毎年届く納税通知書。その不動産、これからも本当に持ち続けます

毎年春になると届く固定資産税の納税通知書。
何となく支払っているけれど、
「この不動産、これからどうするんだろう」
と考えたことはありませんか?
実際にご相談を受けていると、
相続した実家
長年使っていない土地
空き家になった親の家
に対して、
「とりあえず持っている」
という方は少なくありません。
しかし固定資産税は、持っている限り毎年かかり続けます。
今回は、固定資産税そのものではなく、
『その不動産を持ち続ける理由』
について考えてみたいと思います。


固定資産税は「持っているだけ」でかかる費用

固定資産税は「持っているだけ」でかかる費用

毎年春になると、市役所から固定資産税の納税通知書が届きます。
自宅をお持ちの方であれば、「今年もこの時期か」と思いながら支払いをされているのではないでしょうか。
固定資産税は、不動産を所有している限り毎年かかる税金です。
住んでいても、住んでいなくても。
利用していても、利用していなくても。
課税される仕組みになっています。
もちろん、自宅であれば必要な支出だと思います。
しかし私が気になるのは、
相続した実家や空き家、長年使っていない土地に対しても、毎年当たり前のように固定資産税を払い続けているケースです。
実際にご相談を受けていると、
「もう10年以上誰も住んでいません」
「荷物もそのままです」
「固定資産税だけは毎年払っています」
というお話を伺うことがあります。
その方に、
「将来的に何か活用する予定はありますか?」
とお聞きすると、
少し考えた後に、
「特に予定はないですね」
という返事が返ってくることも少なくありません。
もちろん、持ち続けることが悪いわけではありません。
ただ、
毎年届く納税通知書を見ながら、
「なぜ自分はこの不動産を持ち続けているのだろう」
と考えてみる機会は意外と少ないように感じます。
固定資産税は単なる税金ではありません。
その不動産を所有し続けるために毎年支払っているコストでもあります。
だからこそ金額を見るだけではなく、
その不動産を持ち続ける理由についても、一度考えてみる価値があるのではないでしょうか。

「とりあえず持っている」が一番多い

「とりあえず持っている」が一番多い

不動産のご相談を受けていると、
実は一番多いのが、
「どうしたら良いか分からないので、そのままにしています」
というケースです。
売るつもりもない。
かといって活用しているわけでもない。
でも固定資産税だけは毎年払っている。
そんな状態です。
理由をお聞きすると、
「いつか子どもが住むかもしれない」
「親が残してくれた家だから処分しづらい」
「何となく売る決断ができない」
「荷物の片付けが大変そう」
など様々です。
どれもよく分かります。
特に相続した実家の場合は、単なる不動産ではありません。
子どもの頃の思い出が詰まっていたり、親御様との記憶が残っていたりします。
だから簡単に売却を決断できないのも当然です。
ただ、ここで一度考えていただきたいことがあります。
例えば、
5年前も
「そのうち考えよう」
と思っていた。
3年前も
「今は忙しいから後で考えよう」
と思っていた。
そして今も
「とりあえずこのままでいいか」
と思っている。
もしそうであれば、5年後も同じことを考えているかもしれません。
実際、私のところへ相談に来られる方の中には、
「気が付いたら10年以上空き家のままでした」
という方もいらっしゃいます。
その間に建物は古くなり、
草木は伸び、
修繕費は増え、
固定資産税だけは払い続けています。
もちろん持ち続けることが悪いわけではありません。
問題なのは、
「持ち続ける」と決めているのではなく、
「何となくそのままになっている」
状態です。
不動産は放っておいても固定資産税がなくなるわけではありません。
だからこそ、
売る・貸す・残す。
どれを選ぶにしても、一度立ち止まって考えてみることが大切なのではないでしょうか。

実は固定資産税より大きい負担もある

実は固定資産税より大きい負担もある

空き家や使っていない土地の話になると、
「固定資産税がもったいないんですよね」
という声をよく聞きます。
もちろん固定資産税も大きな負担です。
しかし実際には、それ以上に見えにくい負担を抱えているケースが少なくありません。
例えば空き家の場合。
庭の草が伸びれば草刈りが必要です。
台風の後には建物の様子が気になります。
ポストに郵便物が溜まれば回収しなければなりません。
近隣の方から、
「庭木が越境していますよ」
「瓦が落ちそうですよ」
と連絡をいただくこともあります。
特に実家が現在の住まいから離れている場合は大変です。
片道1時間、2時間かけて管理に行かれている方も珍しくありません。
最初は
「年に数回だから大丈夫」
と思っていても、
気が付けば休日のたびに空き家のことを気にしている。
そんな方もいらっしゃいます。
さらに建物は、人が住まなくなると一気に傷み始めます。
換気がされない。
水が流れない。
小さな不具合に気付きにくい。
その結果、
雨漏りやシロアリ被害など、思わぬ修繕費が発生することもあります。
私自身、空き家の相談を受ける中で、
「もっと早く動けばここまで傷まなかったのに」
と思う場面を何度も見てきました。
固定資産税は毎年金額が見えるので意識しやすいのですが、
時間や労力、精神的な負担は数字に表れません。
しかし実際には、そちらの方が大きな負担になっていることも少なくないのです。
だからこそ、
固定資産税がいくらかだけではなく、
「この不動産を維持するために、自分はどれだけの時間と労力を使っているだろうか」
という視点でも考えてみていただきたいと思います。
不動産を持つということは、税金を払うことだけではなく、管理する責任も一緒に持ち続けるということなのです。

子どもは本当にその不動産を欲しいと思っていますか?

子どもは本当にその不動産を欲しいと思っていますか?

この話をすると驚かれることがあります。
それは、
「親が残したい不動産」と「子どもが受け継ぎたい不動産」は必ずしも同じではない
ということです。
親御様からすると、
「せっかく建てた家だから残したい」
「将来は子どもが使うかもしれない」
「思い出があるから手放したくない」
という気持ちがあります。
そのお気持ちはとても自然なことです。
しかし実際に相続のご相談を受けていると、
子ども世代からはこんな声を聞くことがあります。
「自分は県外に住んでいるので管理できない」
「すでに自宅を持っている」
「固定資産税や維持費の負担が心配」
「兄弟でどうするか決まっていない」
つまり、
親御様は『資産』として考えていても、
子ども世代は『管理しなければならない不動産』として見ていることがあるのです。
実際に私がご相談を受けるケースでも、
相続した実家をどうするか決まらないまま数年が経過し、
その間ずっと固定資産税を払い続けているご家族は少なくありません。
そして話を伺うと、
「子どもが住むと思っていた」
「いや、住む予定は全くなかった」
という認識のズレが後から分かることもあります。
だから私は、
空き家や実家の相談を受けた際に、
「お子様はその不動産についてどう考えていますか?」
とお聞きすることがあります。
答えを出す必要はありません。
売る必要もありません。
ただ、一度だけでも家族で話してみてほしいのです。
将来誰が管理するのか。
誰が固定資産税を払うのか。
本当に住む人がいるのか。
こうした話は、相続が発生してからよりも、元気なうちに話しておいた方が圧倒的にスムーズです。
固定資産税の納税通知書を見るたびに、
「親が残した大切な不動産」
と考えるのか、
それとも
「子どもに引き継ぐ予定の不動産」
と考えるのか。
その視点が変わるだけでも、今後の選択肢は大きく変わるのではないでしょうか。

持ち続けることも立派な選択

持ち続けることも立派な選択

ここまで読んで、
「結局、売った方が良いという話ですよね?」
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、私はそうは思っていません。
不動産は必ず売却しなければならないものではありません。
持ち続けることも、もちろん立派な選択です。
例えば、
将来的にお子様やお孫様が使う予定がある。
定期的に管理ができている。
ご家族の集まる場所として残したい。
収益物件として活用している。
こうした明確な理由があるのであれば、無理に手放す必要はないと思います。
実際に私も、
「今は売らない方が良いと思いますよ」
とお伝えすることがあります。
不動産会社だからといって、すべて売却ありきで考えているわけではありません。
大切なのは、
『売るか残すか』ではなく、『なぜ持ち続けるのか』です。
例えば、
「親が残してくれたから」
という理由も立派な理由です。
ただ、その場合でも、
将来誰が管理するのか。
固定資産税は誰が負担するのか。
10年後も同じ状態を維持できるのか。
こうしたことまで考えておく必要があります。
反対に、
「何となく」
「面倒だから」
「いつか考える」
という理由だけで持ち続けているのであれば、一度立ち止まって考えてみても良いかもしれません。
売却するにしても、
賃貸に出すにしても、
ご家族で活用するにしても、
まずは現状を知り、将来を考えることが第一歩です。
持ち続けることも、手放すことも、どちらが正解というわけではありません。
大切なのは、その選択に自分なりの理由があること。
私はそう考えています。

その不動産を10年後も持っていますか?

その不動産を10年後も持っていますか?

最後に、ひとつだけ考えてみていただきたいことがあります。
それは、
「その不動産を10年後も持っていますか?」
という問いです。
今ではありません。
1年後でもありません。
10年後です。
相続した実家。
誰も住んでいない空き家。
長年使っていない土地。
その不動産は10年後、どのような状態になっているでしょうか。
建物は今より古くなっています。
固定資産税も払い続けています。
もしかしたら修繕が必要になっているかもしれません。
そして何より、ご自身も10歳年を重ねています。
実際にご相談を受けていると、
「自分が元気なうちに整理しておけば良かった」
という言葉を聞くことがあります。
不動産の問題は、時間が解決してくれることもあります。
しかし反対に、時間が経つことで難しくなることも少なくありません。
建物の老朽化。
相続人の増加。
管理する人の高齢化。
ご家族の状況変化。
こうした問題は、残念ながら待っていても良い方向に進むとは限りません。
だからといって、今すぐ売却する必要はありません。
ただ、
・誰が管理するのか
・誰が固定資産税を払うのか
・将来誰かが使う予定はあるのか
・本当に持ち続けたいのか
これらを一度整理してみる価値はあると思います。
固定資産税の納税通知書が届いた時だけ考えるのではなく、
その不動産の10年後を想像してみる。
そうすると、
「なぜ持ち続けるのか」
あるいは
「そろそろ次の選択肢を考えても良いかもしれない」
という答えが見えてくるかもしれません。
固定資産税を払い続ける理由がありますか?
今回のテーマの答えは、人それぞれ違います。
だからこそ、ご自身なりの答えを見つけていただけたらと思います。

まとめ

まとめ

固定資産税の金額が高いか安いか。
今回お伝えしたかったのは、実はそこではありません。
本当に考えていただきたいのは、
「なぜその不動産を持ち続けているのか」
ということです。
将来お子様が住む予定がある。
ご家族の思い出を大切に残したい。
収益物件として活用している。
そうした理由があるのであれば、持ち続けることは決して悪いことではありません。
むしろ大切な資産として守り続ける価値があると思います。
一方で、
「何となくそのまま」
「そのうち考えよう」
「とりあえず固定資産税だけ払っている」
という状態であれば、一度立ち止まって考えてみても良いかもしれません。
私が静岡市で不動産のご相談をお受けしている中でも、
相続した実家や空き家について、
「もっと早く考えておけば良かった」
という声は少なくありません。
建物は年々古くなります。
ご家族の状況も変わります。
そして、不動産の問題は時間が経てば自然に解決するものではないことがほとんどです。
だからこそ、売る・残す・貸すという結論を急ぐ必要はありませんが、
「この不動産を将来どうしたいのか」
だけは一度考えてみていただきたいと思います。
毎年届く固定資産税の納税通知書。
それは単なる請求書ではなく、不動産の将来について考えるきっかけなのかもしれません。
固定資産税を払い続ける理由がありますか?
もしその答えに少し迷いがあるようでしたら、一度ご家族で話し合ってみることをおすすめします。
株式会社エステージでは、売却を前提としないご相談も承っております。
相続した実家、空き家、使っていない土地など、不動産のことで気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

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尾崎友則(宅地建物取引士)

不動産買取売却センター静岡(株式会社エステージ)

不動産売却の仲介買取、相続不動産の活用、空き家管理、古家再生など、お客様一人一人の状況や要望を考慮し全力でサポート。あらゆるニーズに合わせた最適な解決策を、スピーディーかつ丁寧にご提案します。

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