『7つ習慣』そのⅢ
経営の目安
どれだけの元手を使って
それだけの利益を生み出したのか。
そんな指標が
ROA
ROAとは
Return on Asset(総資本利益率)といい、
B/Sの総資本の合計額で、PLの「税引前利益」を割ったもの。
式にすると
税引前利益 税引前利益 売上高
総資本利益率=━━━━━━━=━━━━━━━━(売上高利益率)×━━━━━(総資本回転率)
総資本 売上高 総資本
この数字が2.5%以上は欲しいところです。
少なくとも1%ないようなら、会社の資本を現金に換えて
投資信託にでも投資したほうが儲かる。
ROAを上げるには
税引前利益を上げて売上高利益率を高めるか
総資本一単位あたりの売上を多くして総資本回転率を高めるか
あるいは両方高めるか。
経営は「利益を増やすか、または調達した資金を効率よく使うか」ということである。
そして方法論で行けば、売上高利益率を高めるより、
総資本回転率を高める努力の方がはるかに楽である。
それには、分子の売上高を伸ばさなくても、分母の総資本を小さくすればいい。
売上を上げる努力は取引相手あってのことだが、自社の資産を減らす努力は、
社長が自らコントロールできる要素が多く、無駄な在庫、設備、土地、建物、売掛金
これらを減らせれば、ROAは向上する。分母の総資産が大きくなれば効率が悪くなり、
分母が小さくなればよくなる。
総資本回転率の合格ラインは1回転以上。
つまり総資本よりも、売上高が多くなければいけない。
ROA 2.5%以上
総資本回転率 1回転以上
という指標を目指してください。