似て非なる言語-そうだったのかー│No.3「決心と決断」、口癖「もういい」

大澤秀行

大澤秀行

テーマ:口癖・言葉・言語の意味




心理学視点から説く│決心と決断




決心とは、行為化するにあたり、幾つかの選択肢を一つに決めること。それによって捨てられた対象は、放棄しなければ、再度顔を出し、迷わせる。故に一つに決定する決意がその背景にある。決心は、対象を揺るぎない自己の目標とした、他の選択肢の完全放棄が前提となる。

それにより、自我は一つの対象に向かって進む。ところが、その対象の実行レベルで、成功する可能性と確率を人は計算する。そこで迷いが生じる。この心の揺れを止めるのは、確率論では不可能である。

人が安心するのは100%の成功率以外にないからである。よって最終的に人が行動化するのは、不安や確率論を捨てる必要がでてくる。この切り捨てを「決断」という。だから断つの言語が入っている。

人は物事を前にして、するかしないか考える。するには動機が最も重要な因子になる。動機なきところに行動なし。動機を因に、次にそれを具体化するための形式が選ばれ、次にその形式に意味(コンセプト)を与え、次にメソッドがつくられる、といったプロセスが必要である。その構成を貫き、構造化するのが、一連の人間の心の働きである。そこには、決意し決定し、決心する三つのプロセスと言語がある。この言語なくして動機は唯の思いつきになってしまう。

迷い惑う心は不安と確率論に揺さぶられて、迷いに迷い、やめてしまうか、無謀にも実行してしまう。しかし結果は無残にも後悔だけを残して終わる。

始めに何が最も必要で大事かを考えて事に当たることが、行動化への第一歩である。だが、これにも欠点がある。慎重すぎて大事が成し遂げられない平凡な結果を生む、という事無かれ主義を生む。それも安全で良い点もあるが、大成しない人間になる。多少のリスクを越えていく勇気も時に必要である。


心理学視点から説く│口癖「もういい」とは




「戦争はもういい」と言いたい。もう沢山だ。互いに殺し合い、潰し合ってどうするんだ、もういい加減やめてくれ! と言いたい。今こそこれを口にし、戦争を止めなければならない。人間には「足るを知る」「もういい」はない。もっと、もっとの欲しかない。もういいのもう一つの意味は、もう散々だから、もう止めてくれの意味である。

もうこれ以上のことは要らない。ここで止めてくれと言いたいのが現実である。そして、もう一つ「もううんざりだ」のもういいがある。現状に倦んでいる時に、使うのが、このもういいである。飽きたり、怠屈したり、嫌になったりした時、もういいが口に出る。

物事を諦めて放棄する時に「もういい」と言うことでふっ切れる。対象との分離や、物事のけじめや区切りに使う。そして、もうどうでもよくなった対象や事への無効からも言う。無意味を知った時に、分離のためにこの言葉が出てくる。

この言語に対抗できるのは「諦めない」決意だけである。最後の時まで、やり続ける決意だけが、人を救う。今まさにその時である。イランと米国は世界を破滅へと導いている。この流れをくい止めなければならない。絶対阻止する決意を持つことで、この危機を乗り越えなければならない。だから、決して「もういい」言ってはならない。


No.2「ゆとりと余裕」、口癖「やってられない」⇦

⇨ 人間とは何か「精神科学に基づき心の病を癒し人間の謎を解き明かす」
⇨ 事実と真実の違い、「現実」「解釈」「真理」実例でわかりやすく
⇨ マイペースな人の特徴と心理。マイペースと自分勝手、我がまま、気まま、自由の違いとは

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大澤秀行
専門家

大澤秀行(精神分析家)

合同会社LAFAERO1(ラファエロワン)

精神分析家として34年の臨床実績があり、現在もメールや電話も合わせると、一日平均10名の精神分析によるセラピーを行っている。

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