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【精神分析は精神科学に基づき心の病を癒し人間の謎を解き明かす】
第6章 宇宙へ
『6.庶民』
人間は多次元存在

このコラムのテーマは「人間とは何か」であった。その答えを精神科学の視点に求めた。フロイトの視点である。人間の心を科学の対象とした、最初の人である。心理学は唯の仮説であり想像的産物だった。可視化できない心を構造的に心を可視化したのがフロイトである。それを更に数学で表したのがラカンである。私は常にフロイトとラカンと共に歩んできた。そして今も臨床を通して対話している。
テーマはトポロジーである。心は現実界に身を置き、知覚を通して現実界を感知しつつ、それを言語に置換し、別次元に投射し、そこに描き出された写像を見て、世界を認識している。謂わば、三次元と他次元の狭間でその中継をし、相互の継ぎ役をしているのが心ということになり、それが人間の存在様式なのだ。そう教えてくれた。結局人は、肉体は三次元に、心は四次元以上の他の次元に生きる多次元存在なのである。
核より恐ろしい爆弾

時空に縛られながらも、時空を超えて生きる多次元存在ということになる。だから、死を魂の世界に還るというのだ。人間は古来よりその真理を知っていた。人類は精神的には、全く進歩していない。むしろ退化しているといったほうがいいだろう。文明・科学の進歩とは逆に、精神的にはそれと反比例して退化している。科学の進歩は、人間を三次元に引きずり降ろし、無能化し、痴呆にしてしまう。
その人類にとって代わって、AIが人間を支配する。最早地球は生物が棲息する場所でなくなる。AIの血液である電流を止めてしまえば、動かなくなり、人間も生活できなくなり、死に到る。一瞬にして絶滅種となる。徐徐に消えていくのではなく、一瞬で事は終わる。核は要らない。電流が無くなれば、すべては終わる。人類は核より恐ろしい爆弾を抱えてしまった。
1%の富裕層と99%の庶民

人間一人の存在とは何か。今は問いかけが変わった。1%の富裕層に99%の貧困者で構成される現代社会は、我々庶民は単なる納税者であり、消費者でしかない。税金を納めて、物を消費して富裕層に富を供給するだけの消耗品である。
人口は80億人を超えるくらい、地球の定員をはるかに超える人口にふくれあがり、富裕層の人には心配ない。これから、いくらでも消費してくれる人間の数を憂いることはない。石油と金を持っている限り、彼らは栄華を満喫し続けるだろう。
庶民は一円の値上がり値下がりに一喜一憂しながら生きていく。その構図が変わることはない。市井の人に春は来ない。厳しい冬の時代をこの温暖化しヒートした地球で生きていかなければならない。そしてこの国日本で生きていく。嫌なら海外移住すれば済む。事実海外移住者は何十万かそれ以上居ることだろう。日本で生きていくと決めた限り、どんなに不条理をみようとも、その矛盾と不合理の中で生きるしかない。今(2026年2月)その現象が起きている。
真冬の総選挙である。800億円以上の公費を使い、国民の苦しい生活の足しにまわそうともしない愚かさに腹も立たず、国民のひもじさの足しにもならない選挙に800億円以上を費やす愚行に対しても、何も言えずに甘んじて生きていくしか出来ないのが、今の個人の存在である。
大和魂

そんな悪政に文句も言わず、毎日毎日自らのやるべき仕事を黙々と行っているのが庶民なのである。そして個の力なのである。この個の力がない限り、この社会、国は機能せず、崩壊してしまう。矛盾や不条理を知りつつも、それでも懸命に生きている国民は、何と素晴らしい存在ではないか。99%の貧困者でありながらも、それでも自分の与えられた役目と仕事を忠実に行っている人こそ、この国を支え、この国に奉仕している国民なのである。偉大なのは、庶民である。
この地球を救えるのは、日本民族である。それは地球人を心を一つに和する精神が脈々と流れている唯一の統一民族だからである。その心とは「大和魂」である。
※本シリーズは今回で一区切りとなります。ご愛読ありがとうございました。次回からは新しいテーマでお届けいたします。
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