何故お墓は「暗い」と思われるのか
皆様、こんにちは。
現在のお墓は非常に明るく、緑や花に溢れ、利用者の心が安らぐよう、ふさわしい場所として設計されています。お墓には亡くなった方が埋葬されていますが、仏教の考えでは埋葬されている全ての方が「成仏」されています。
仏になるということはどういう事かというと、生きている間の煩悩から解き放たれ、心安らかな世界に住まわれているという事になります。これを仏教の言葉で「涅槃寂静」といいます。そのような境地に入る故人の方々は、お墓参りされる皆様を優しく見守っているのです。「お墓参りをすると、なんとなく心が落ち着く」「優しい気持ちになれる」という言葉を良く聞きます。もちろん、お墓参りをすることでご自身のご先祖様やお父様お母様、あるいは友人知人の方と向き合うことで、改めて自分を見つめ直すという事もあると思います。そういったお身内や知人の方以外にも、お墓には多くの心静かで優しい仏様がいらっしゃるということを覚えておいていただけるとありがたいです。
仏教を信仰されていない方には、もしかするとピンと来ないお話かもしれませんが、お墓は恐いものではなく、心が落ち着く場所であるということだけはご理解いただきたいと思います。