儒教とお墓
皆様、こんにちは。
お墓が恐いというイメージを持たれるという話から、少し難しい話になってしまっていますが、もう少しお付き合い下さい。
さて、お墓を怖がる原因として「幽霊が出そう」なんて言葉も聞きます。
では、「霊」って何かと聞かれれば、ややこしく、なかなか説明が難しいのです。「霊魂」という言葉もあり、前に書きました「たましい」(魂魄)と同じと言ってしまえばそれまでですが、たましいよりももっと具体的に姿を伴った物と思われる方が多いのではないでしょうか。
辞書を引きますと、「肉体と独立して存在すると考えられる心の本体。また、死者の魂。霊魂。たま。」(デジタル大辞泉より)と書かれています。これが幽霊となりますと「死後さまよっている魂」(デジタル大辞泉より)と書かれていて、どうもお墓の方でイメージされる霊はこちらの方ではないかと思われます。
仏教の教えでは49日を過ぎると成仏(文字通り仏になる)しますので、死後、霊として留まる期間は限られており、まして、お墓に埋葬される頃には49日を過ぎていることがほとんどですから、教え通りに考えれば、墓地やお墓に「霊はいない」となります。そう割り切って考えることが出来れば良いのですが・・・。やはり怪談話の定番で、お墓に幽霊が現れるイメージがなかなか抜けないのではないでしょうか。
魂や霊の正体が分かったところで、お墓は恐くない、というお話に続きます。