儒教とお墓
皆様、こんにちは。
昨日のに続き、お墓のイメージについてのお話をさせていただきます。
今のような「公園墓地」が一般的に普及する前まで、お墓と言えば、寺院の境内に作られたものが一般的でした。(この他に地域の共同墓地や個人的に所有されている墓地等もありますが)
寺院の境内の中でお墓に供されている場所がどういう所かというと、本堂の裏手だったり、北側だったり、境内にある山や丘の斜面であったり、比較的日当たりの良くない場所に作られる事が多かったわけです。これは単純に、利用価値の低い場所を墓地に割り当てていたためで、北側に作らなければならないとか、日当たりが悪い場所に作らなければならないという決まりがあったわけではありません。
墓地の立地上の理由から、昼間でもなんとなく薄暗かったり、寒々しかったりするイメージが固定化してしまっている面が有り、時代が移り変わって現代では事情が変わっているにも関わらず、相変わらず墓地は暗い物として受け止められてしまっています。
立地上の問題の他には「遺体」と「死者」に対するイメージの問題があります。これには儒教の影響があるのですが、少々難しい部分を含みますので、次回に続きます。