マイベストプロ大阪
辻村登志子

シニア世代の起業を支援する会計の専門家

辻村登志子(つじむらとしこ) / 税理士

辻村会計事務所

コラム

定年後でも働けるアルバイトとは

2018年7月25日

テーマ:定年後の働き方

コラムカテゴリ:ビジネス

定年後、再雇用でなくアルバイトとして働く選択肢もあります。近年、人手不足に拍車がかかるなか、シニアを対象としたアルバイトが目立つようになってきました。

アルバイト需要が多いのは、介護や運輸、販売など、サービス系の職種。それほど高いスキルがなくとも働けるのがポイントでしょう。この記事では、定年後にアルバイトで働くメリットやデメリットを解説します。

定年後、インターネットやフリーペーパーなどでアルバイトを探す

定年後に働く手段は、再雇用のほかにも、アルバイトがあります。アルバイトは、若者だけのものと思われているかもしれませんが、シニアを戦力として求めている企業は思いのほか多いものです。

アルバイトを経験したことがない人は、「どうやって探せばいいのかよく分からない」という人も少なくないかと思いますが、アルバイトは、インターネットで検索すればすぐに見つかります。近年は、地域密着型の求人情報も多数出ているので、探してみるのもよいでしょう。

また、フリーペーパーなどの紙媒体もおすすめです。アルバイトの求人情報が掲載された冊子は無料のものも多いので、一度手に取って、どんなアルバイトがあるのかを情報収集をしてみるのもいいでしょう。

アルバイトのメリットは大きく3つ

アルバイトで働くことにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

メリットは3つあります。最初に「時間の融通が利く」ことです。例えば、アルバイトは、「午前中だけ働きたい」「16時から20時の間だけ働きたい」「夏だけ働きたい」といった個別の事情に応えた求人が多くなっています。

家族の介護があるなど、さまざまな理由で働く時間が制限されている人にとってアルバイトは活用しやすい働き方です。

次に「それほど高いスキルがいらない」ことです。アルバイトの多くは、サポート的な業務です。

例えば、積み荷の上げ下ろしや棚卸し、清掃、伝票整理などです。スキルがなくてもすぐに始められる仕事が多くなっており、気軽に応募できるのがポイントでしょう。

近年は、人手不足のなか、介護や運輸、販売、警備など、サービス系の職種でアルバイト需要が伸長しています。

最後に「責任が少ない」ことです。アルバイトは、正社員と違い、権限は大幅に制限されています。正社員であれば、店舗の売り上げや顧客対応などの失敗の責任を負う必要がありますが、アルバイトは決してそうではありません。

アルバイトは、あくまでサポート役。与えられた仕事をしっかりとこなしていれば十分という気楽さがあります。現役時代、バリバリと働いてきたものの、「責任の重さに疲れ果てた」という経験がある人にとっては、理想的な働き方と言えるかもしれません。

アルバイトをすることのデメリットとは

一方で、アルバイトには複数のデメリットもあります。ひとつは「時給が低い」ことです。アルバイトの内容によりますが、時給が最低賃金に迫るほど低く抑えられているケースも多々見られます。

そのため、アルバイトである程度の収入を確保するためには、相応の時間を費やさなければなりません。そのため、アルバイトを選択する場合、収入面は十分ではないということを覚悟しなければいけないでしょう。

そして「担当業務が限られている」ことです。先述した通り、アルバイトはあくまでもサポート役です。そのため、正社員と異なり、担当業務は限られてきます。こうした事情から、アルバイトで勤務するなかで、モチベーションを失うケースも散見されます。もし、現役時代のような高度でやりがいのある業務を望む場合は、アルバイトはおすすめできません。

起業して自らサービスを展開し、収入を得る

アルバイトは、気楽な働き方ですが、それでは満足しないというシニアも多いでしょう。そんな方は、起業を目指してみるのもいいでしょう。

人生100年時代にあって、起業は生涯現役を貫く働き方。自分のスキルとアイデアさえあれば、多額の収入を得られる可能性も当然あります。

また、報酬だけでなく、やりがい、働きがいがあるのも起業のメリットです。サラリーマンのときは、会社の看板があってはじめてサービスが提供できましたが、起業したとなれば、自らが直接お客さまと対峙し、価値を提供することになります。もちろん、直接的に価値を問われるようになるだけに、苦しいときもあるでしょう。しかし、自ら提供したサービスがお客さまに届き、喜んでいただけたときのうれしさは格別です。

アルバイトとして働き、収入を得ることも生活を維持するうえで必要な手段です。しかし、平均寿命が伸長し、多彩な生き方ができる世の中になりつつあるなか、起業を選ぶことも不自然ではない時代です。起業は、自ら思い描いた価値を提供できる方法のひとつ、選択肢のひとつとして検討するのもよいでしょう。

この記事を書いたプロ

辻村登志子

シニア世代の起業を支援する会計の専門家

辻村登志子(辻村会計事務所)

Share

関連するコラム

辻村登志子プロのコンテンツ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ大阪
  3. 大阪の法律関連
  4. 大阪の申請代行
  5. 辻村登志子
  6. コラム一覧
  7. 定年後でも働けるアルバイトとは

© My Best Pro