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私も、低血糖症、副腎疲労で悩んでいました。

野口由美

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テーマ:症例紹介

実は私もかつて、低血糖症、副腎疲労で悩んでいました。


そんな私が、どのような症状で悩んでいたのか、どのように回復してきたのかについてお話ししていこうと思います。


さらに、低血糖症から回復してはじめてわかったこと、でもどこにも書かれていないことについても、お伝えします。


低血糖症、副腎疲労の私

朝は、とにかく、おきられません。

やっとおき上がったとしても、からだが重くて動くことができないのです。

頭が痛くて倒れこむように二度寝をしてしまうことも少なくありませんでした。



朝は食欲もなく、食べられません。

お昼近くになってやっと食べられるようになるのですが、その後も、からだに力は入りませんし、頭は働かないしで、仕事がなかなか進まないのです。

食事をしても、血糖値が上がった感じを得られず、いつまでもお腹がすいているような気がしてしまいます。



夕食後は異様にからだがだるく、後片付けするまでとても時間がかかります。

そのため、なかなか入浴することができず、結果、寝る時間が遅くなってしまうのです。

寝る時間が遅いので、翌朝、起床時間が遅くなるという悪循環。


最大の悩みは、月に一度、ひどい偏頭痛で2,3日寝込んでしまうことでした。

低血糖対策を始めて

低血糖対策を知り、食事、補食、筋トレなどをはじめて半年くらいたったころ、ひどい偏頭痛で寝込むことがなくなったことに気がつきました。


さらに、いつも着ているTシャツをきつく感じ、筋肉や脂肪が付きはじめたと気づいたのです。


筋肉がついたと言っても、低血糖のために筋肉や脂肪がやせて落ちてしまっていたものが少しずつ回復してきた、というのが正確な表現になるでしょう。


低血糖の人は、筋肉や脂肪を崩壊させて血糖をキープしていますので、筋肉、脂肪がどんどんやせ衰えてしまうのです。


筋肉が付きはじめたと気づいたころから、体調がどんどん回復するのを感じるようになり、筋トレの重要性を、身をもって経験しました。

焦ってしまうのは、性格ではなく低血糖症状だった


そのうち、低血糖だった以前の自分と、回復しつつある今の自分とは全く異なっていることに気づきました。


たとえば以前は、やらなければいけないことがたくさんあると、いつも非常に焦ってしまっていたのです。

「あれもこれもやらなければ!」

「どうしよう? できるのだろうか」
といつも焦って不安になります。


そのうえ、何から手をつけていいのかわらず、ますます焦ってしまうのです。


ところが、やらなければならないことをひとつずつこなしていくと、実はそれほど時間かかることでもなく、心配していたほど大層な仕事でもないことがわかります。


そんなに心配することではないとわかっているのに、ひとつ仕事を終えると、残りの仕事のことで頭がいっぱいになり、また焦ってしまう、の繰り返しです。


どうしていつもこんなに焦ってしまうのだろう?
本当に困った性格だと思っていました。


ところが、低血糖から回復してからは、このような理由のよくわからない焦りがなくなったのです。



このほかにも、以前の自分がどれほど変だったのか、気づいたことはたくさんあります。

私は、とにかくすべてを確認して納得しないと次に進めない、頑固でかたくななところがありました。

完璧主義なためだろうと思っていたのですが、低血糖による影響もかなりあったと思っています。



また以前は、思いついたことをメモしようとした瞬間に忘れてしまい、思い出さなければと焦っていましたが、今では、大切なことはまた必ず思い出すから大丈夫と思えます。

たくさんのto-doリストを見ても、そのうち、きっとできるから大丈夫と思っています。



以前なら、準備万端整った状態でないと、不安で不安でしょうがありませんでしたが、今なら、「たぶん大丈夫」と思い、やりたいことはなんでもどんどんやっていこうと、見切り発車できるようになりました。


こんなふうに、考え方が大きく変わった自分に、私が一番びっくりしています。


焦りやすい、すぐ不安になるのは、私の性格ではなく、低血糖による症状だったのです。

低血糖から抜け出し、本来の自分を取り戻そう

低血糖は、感情面に影響を及ぼしています。


しかし低血糖状態では、常に不安定な感情の渦のなかにあるため、自分自身の感情変化を冷静に観察することができません。


低血糖から脱出してはじめて、自分の性格だと思いこんでいたものが、実は低血糖症状だったと気づくことができるのです。




些細なことにイライラしたり、強い不安を感じたり、自分はダメだと死にたくなったり、そのような困った症状は、本来のあなたではなく、低血糖症のためかもしれません。


みなさまも、本来の自分に戻りたいと思いませんか?



低血糖症から回復し、本来の落ち着いた、やる気に満ちた自分に戻ると、好きなこと、やりたいことにどんどん挑戦することができます。


これは、私だけの経験ではありません。

クリニックの患者様からも、さまざまな変化をお聞きしてきました。



気持ちや考え方が変わると、行動が変わり、行動が変わると、人生が変わるのです。

低血糖症のために停滞しているのは、もったいないです。

まず、低血糖かどうかを知り、低血糖であれば低血糖対策を始めましょう。

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野口由美
専門家

野口由美(医師)

クリニック千里の森

患者一人ひとりの個性を重視した「患者ファースト」の治療方針のもと、薬に頼らない医療を提供。近代西洋医学の最前線で培った豊富な知識、自身の体験を裏付けに、幅広い選択肢の中から最適な治療法を提案します。

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