水性塗料と油性塗料の違いについて
前回解説した無機塗料とは反対に、有機塗料があります。有機塗料は無機塗料よりも安価であったり、使い勝手の良さもあり一般的に多く使われている塗料です。
今回は、有機塗料について解説していきます。
有機塗料とは
有機塗料とは、石油系有機溶剤を主成分とした合成樹脂を使用した塗料です。
有機塗料は無機塗料とは違い、多様な機能を併せ持った塗料や、耐用年数も塗料の種類によって幅広くラインナップされています。そのため、価格も安価なものから高価なものまであります。
有機塗料の耐用年数は、一般的に10年前後とされていますが、以下樹脂の種類によって違いがあります。
アクリル系塗料/小見出し]
主にアクリル樹脂を使用した塗料です。1液のまま使用でたり、カラーバリエーションも豊富なため、DIYでも多く使われています。デメリットとしては、耐用年数が短く5年~7年では塗膜が劣化するため塗り替えの手間がかかります。
[小見出し]ウレタン系塗料
主にウレタン樹脂を使用した塗料です。ウレタン塗料と同じく安価な塗料で、伸びもいい塗料なためDIYでも使用しやすい塗料です。耐用年数は10年前後ですが、ウレタン塗料よりは塗膜が柔らかく割れにくい性質があります。デメリットしては、色褪せがしやすいことと、汚れが付きやすいことがあります。
シリコン系塗料
主にシリコン樹脂を使用した塗料です。シリコン系塗料は扱いが難しくなるため、塗装をする場合は業者に依頼することをお勧めします。シリコン系塗料の耐用年数は、10年~15年が目安になっており、コストパフォーマンスに優れた塗料も多く販売されているため、近年では人気のある塗料です。デメリットとしては、他の塗料に比べると塗膜が硬いためひび割れしやすい建物への使用は注意が必要です。
フッ素系塗料
主にフッ素樹脂を使用した塗料です。フッ素系塗料は価格が高いですが、他の塗料に比べると高耐候・高耐久なため、耐用年数も15年~20年とされています。親水性が長期的に保てるため、汚れやカビが付着しにくく美観を保つことができます。デメリットとしては、塗膜が硬いため割れに弱くなります。シリコン系塗料と同様で、ひび割れしやすいお建物に対しては注意が必要です。
有機塗料の特徴・メリット
無機塗料に比べて価格が安い
塗料が豊富なため、さまざまなラインナップやカラーがある
無機塗料に比べると塗料の伸びが良く、ひび割れに強い
初心者でも扱いやすい塗料がある
デメリット