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林照剛

屋根・外壁塗装、雨漏りに強いリフォームの専門家

林照剛(はやしてるたけ) / 1級建築施工管理技士

株式会社ラディエント

コラム

金属サイディングはメンテナンスフリーなのか

2024年2月6日

テーマ:外壁塗装の豆知識

コラムカテゴリ:住宅・建物

外壁に使用される建材は複数ありますが、耐用年数も長くコストパフォーマンスに優れた建材として近年人気があるのはサイディングです。特に人気の高いサイディングは、セメントを主成分とする窯業系サイディングと、アルミニウムやスチールなどの金属素材でできた金属系サイディングがあります。どちらのサイディング材も、建物の外に張り合わすように繋げることで外壁ができあがる構造になっています。
基本的には、どちらの建材もメンテナンスが必要になりますが、金属サイディングはメンテナンスフリーだと思われている方も多くいらっしゃいます。今回は金属サイディングのお建てものが必要なメンテナンスについて解説していきます。

金属サイディングの特徴

金属サイディングは、アルミニウム合金塗板、ステンレス銅板、ガルバリウム銅板、トタンなどがあり、同じ金属サイディングといっても素材によって特徴が異なります。

アルミニウム合金塗板
アルミニウムは鉄よりも軽量であり、金属サイディングの中では一番錆びに強い特徴があります。従来から建材として多く使用されてきましたが、価格が高く近年では需要が減っている素材です。

ステンレス銅板
価格は一番高いですが、錆びに強く高耐久なため、頻繁にメンテナンスする必要がない素材メリットがあります。

ガルバリウム銅板
銅板にアルミニウムと亜鉛合金でメッキ加工した素材です。上記のアルミニウム合金塗板やステンレス銅板と比べ価格が安くなりますが、耐久性もあるため値段とのバランスが良く、金属サイディングの中で一番普及している素材です。

トタン
鋼板を亜鉛メッキで加工した建材です。価格は一番低く従来は多く普及していましたが、錆びに弱く定期的な塗装のメンテアンスが必要なため、近年ではコストパフォーマンスに優れたガルバリウム銅板が主流になっています。


金属サイディングの経年劣化とは

コーキングの劣化

サイディングボード同士のつなぎめや、窓などの開口部周りの小さな隙間はコーキング材を使用して雨水の浸入を防いでいます。このコーキング材が経年劣化すると乾燥し痩せてしまうので隙間が発生します。窓周りからの雨漏りの原因となりやすいので、10年~15年辺りで点検は行う必要があります。劣化が見られた場合は新しくコーキングを打ち替えて建物を保護しましょう。

錆びの発生

金属サイディングは金属を使用しているため、小さな傷からサビが発生したり、サイディングボード周辺の錆びた金属から「もらい錆び」してしまい金属が腐食していまう症状です。サビは放置するほど深くなり、穴を開けてしまうので早めに塗装で保護し錆びの進行を食い止める必要があります。

チョーキングの発生

サイディングボード同士のつなぎめや、窓などの開口部周りの小さな隙間はコーキング材を使用して雨水の浸入を防いでいます。このコーキング材が経年劣化すると乾燥し痩せてしまうので隙間が発生します。窓周りからの雨漏りの原因となりやすいので、10年~15年辺りで点検は行う必要があります。劣化が見られた場合は新しくコーキングを打ち替えて建物を保護しましょう。

サイディングの変形

金属サイディングは、外圧や劣化によって変形することがあります。変形により穴ができてしまったり、繋ぎ目が変形により開いてしまい隙間ができることで雨水の浸入経路になる場合があります。雨水が浸入した場合、内材の板や防水シートの腐食につながり放置すると室内まで雨漏りする恐れがあり注意が必要です。

金属サイディング壁のメンテナンスとは

定期的な清掃

外壁の汚れや塵、埃を定期的に清掃することは重要です。水を使い軽く洗浄するか、ソフトブラシを使って汚を落とします。特に、軽度な汚れや苔が付着している場合は、早めに清掃することが大切です。

コーキング補修

金属サイディングの外壁には、窓やドア周りにコーキングが施されています。このコーキングは経年劣化によりひび割れてしまい、雨漏りの原因になります。定期的にコーキングの劣化がないか点検し、劣化がみられた場合は必要に応じてメンテナンスすることが重要です。

塗装

金属サイディングの表面は塗膜が建材を保護しています。この塗装が剥がれたり、経年劣化によりチョーキングが発生した場合は撥水性が低下します。長期的に水分によるダメージを受けると、金属が錆びたり腐食したりするリスクが高まるため塗装で保護する必要があります。

錆びの予防

金属サイディングの外壁には、錆びを防ぐための防錆塗料やコーティングが施されいる場合があります。これらの防錆処理が劣化した場合は、再度の防錆処理が必要です。また、金属部分に傷がある場合は、錆びや腐食が進行する可能性があるため、早めにメンテナンスをする必要があります。

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