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コラム
スレート屋根(カラーベスト)のひび割れ補修について
2023年10月27日
近年の屋根材として、最も多く使われているスレート屋根(カラーベスト)ですが、どれくらいの耐久年数があるのかご存知でしょうか。屋根の状態を確認することはなかなか難しく、いざ屋根の塗装をしようと考えた時には既にひび割れや、欠け、ズレ等の劣化が起こっているお建物が非常に多いと感じます。
今回は、このように劣化してしまったカラーベスト屋根の修繕方法について解説していきます。
カラーベストの耐久年数
屋根材の1つとして使用されている瓦屋根の耐久年数は、一般的に約50年とされています。それに対してカラーベスト屋根の耐久年数は短く、一般的に20年~30年程度とされています。
しかし、約10年毎に塗装をすることにより、屋根材の保護が可能になるので、その後の寿命を延ばすことができます。
カラーベスト屋根の劣化症状
※建てられて10年以降のお宅や、前回の塗装から10年経過している場合にみられる多く見られる経年劣化の症状です。
色褪せ
長年の紫外線や気候の影響により、カラーベストの色が褪せてくることがあります。元の鮮やかな色合いが失われ、くすんだ印象になってきます。
剥がれや欠け
経年劣化により、カラーベストの表面の塗面が剥がれたり、割れたりすることがあります。これにより、屋根の防水機能が低下し、雨漏りの原因となる可能性があります。
ひび割れ
カラーベスト屋根の表面にひび割れが生じることがあります。ひび割れは、気温の変化や建材の膨張・収縮によって引き起こされることがあります。ひび割れが放置されると、雨水が侵入し、屋根下地面まで損傷を引き起こすことがあります。
コーティングの剥がれ
カラーベスト屋根に施されたコーティングが剥がれることがあります。これにより、屋根の保防水護機能が低下し、藻や苔が生えてくることがあります。
カラーベストの割れや欠けがある場合の修繕方法
ひび割れがある場合
ひび割れ部分をクリーニングし、補修剤を使用してひび割れを埋めます。その後、塗装やコーティングを行うことで防水性を回復させます。
欠けがある場合
欠損した箇所を修復するために、欠けがあったカラーベスト板を外し、新しいカラーベスト板に張り替え補修を行います。欠損部分の周囲をクリーニングし、補修剤や接着材を使用して新しいカラーベスト板を固定します。その後は、塗装を行い防水性を回復させます。
修繕作業は専門知識と技術を要するため、DIYではなく専門業者に依頼することをお勧めします。このように修繕が可能ですが、建物の寿命を延ばすために理想としては、ひび割れが発生する以前に塗装で保護することがベストです。上記で解説した通り、カラーベストの耐久年数が20年~30年程度されていても、立地条件によっては十数年でひび割れが発生しているケースもあるため、やはり10年目を目途に再塗装を行うことをお勧めします。
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