遮熱塗料アステックペイントを解剖!
工場や倉庫には遮熱塗料による塗装をおすすめします。その効果や塗り替えの時期などについてお話ししましょう。
工場や倉庫に遮熱塗料をすすめる理由
工場や倉庫の屋根や外壁にはトタン、スチールなど金属製の素材が多く用いられます。金属は熱伝導率が高く、建物内の温度を上げることになります。
ある工場での遮熱塗料の計測データをご紹介しましょう。
気温32.6℃の夏、遮熱塗料を塗っていない部分の屋根の表面温度は51℃。遮熱塗料を塗布した部分は31℃。温度差はなんと20℃です。
この温度差は当然建物内にも影響し、建物内の天井付近で遮熱塗料を塗布していない部分の温度は39℃、遮熱塗料を塗った部分は32℃。温度差7℃です。
そして、作業現場では3~4℃の温度差がありました。夏場の作業を考えれば、この温度差は非常に大きいと言えるでしょう。
工場や倉庫に遮熱塗料をすすめる理由の第1は、遮熱塗料による作業環境の改善ということです。働きやすい環境になるということは、作業効率の向上や安全面に大きく関わってきます。
第2の理由は、工場や倉庫で働く方々のモチベーション・アップということです。
塗装が剥げたり汚れている工場や倉庫と、きちんと塗装が施され、見た目がきれいな工場や倉庫では、働く方々の気持ちが違ってきます。
塗装によって、気持ちも清々しく、職場が誇らしくおもえる工場や倉庫にすることは、働く方々のモチベーション・アップに大きな影響を与えます。
第3の理由は、資産を守るということです。
工場、倉庫を問わず、建物に塗装するのは、雨風・ホコリ・紫外線など環境によるダメージから建物を守るためです。言わば、塗装は建物へのダメージを防ぐ鎧のようなものです。
しかし、この鎧も経年劣化によって、薄くなったり、剥がれたりします。すると、そこから水が浸み込んだり、カビが発生するなど建物が直接ダメージを受けることになり、建物の劣化が早まります。塗装の塗り替えを早めに行うことは資産を守ることになるのです。
工場や倉庫の塗り替えはいつ?
工場や倉庫の塗り替え時期について考えてみましょう。
一般的に塗り替えの必要が出てくるのは築10年と言われています。
しかし、塗料の耐久性によっては5年程度で劣化が進むものもありますし、10~15年程度は維持できる塗料もあり、この点を考えると、一律に10年とは言えなくなります。
私たち(株)ラディエントは短い期間で塗り替えを行う必要がないよう、10~15年の耐久性を持つ遮熱塗料をおすすめしています。
塗装には、施工時の気温や湿度を考える必要があります。
実はほとんどの塗料メーカーが「気温5℃以下、湿度85%以上」では塗装不可としています。その理由は、この気候条件下では塗料が十分に乾燥しないからです。
そのため、塗り替えの時期としては、気温・湿度共に安定しており、また、十分な日照時間も確保できる春(3~5月)と秋(9~11月)が適していることになります。
そうはいっても、春、秋に限定されるということではありません。他の季節でも気温・湿度など、条件が合えば塗装することができます。
ただ問題なのは気温・湿度という気候条件を見定めるスキルがあるかどうかということです。また、気候条件は地域によって特性がありますから、地域の特性を知っている地域密着型の塗装業者を選択することが大切です。
塗装時の施工の流れと注意点
塗装時の施工の流れを見てみましょう。実際の塗装に入るまでには、
①塗装準備→②足場の設置→③高圧洗浄→④下地処理→⑤塗装前の養生
これだけの作業があります。
なかでも足場は、その設置の良し悪しによって、その後の作業に大きく影響しますし、高圧洗浄、下地処理についても、いかに丁寧に、しかも、高い技術で行うかで仕上がりが大きく違ってきます。
養生についても足場設置の際、近隣に塗料が飛散しないよう十分に行う必要がありますし、塗装直前の養生も丁寧さが問われます。
次に、塗装作業に入ります。
⑥下塗り・中塗り・上塗り→⑦点検と手直し→⑧片づけと足場の解体・撤去
下塗り・中塗り・上塗りについては、メーカーが定めた規定に沿って行い、塗料の性能を十分に発揮できるようにする必要があります。
また、塗装中に天候が急変し、雨が降った場合の対処なども施工会社の姿勢が問われるところです。雨が降っているのに塗装を続けても、乾燥不足によって仕上がりが悪くなります。
そのため、ほとんどの施工会社は塗装を中止するはずですが、中には人件費がかさむことを嫌がり塗装を強行する業者もあるので、注意する必要があります。
点検、手直しが重要なことは言うまでもありませんが、片づけと足場の解体・撤去についても近隣住民のことを考え、できるだけスピーディーに、しかも、きれいにする必要があります。
工場・倉庫の外装塗装に関しては、ここにあげた作業工程すべてにおいて信頼できる施工会社を選択する必要があるのです。