遮熱塗料アステックペイントを解剖!
ガイナは遮熱性能のほか、さまざまな優れた性能を持つ塗料ですが「ガイナは高い」という声も多いようです。本当にそうなのでしょうか?
ガイナを使った塗装はいくら?
一般塗料とガイナを使った塗装費を比較すれば、ガイナを使った塗装の方が高くなることは事実です。しかし、これは初期費用だけを考えた場合のことであるのも事実なのです。
普通のボールペンはコンビニで100円代で購入できますね。1本を仮に160円としましょう。ボールペンも新しい製品が次々に出て、最近話題になったものに「7年間書けるボールペン」というものがあります。価格は1300円程度。
さて、160円のボールペンを1本購入したとすれば、初期費用は160円。1300円のボールペンなら1300円。初期費用の違いはなんと8.2倍。差額は1140円です。
しかし、160円のボールペンを1年で使い切って行くとすれば、7年間で1120円。「7年間書けるボールペン」は1本で済みますから、1300円のまま。
すると初めは1140円も差があったのに7年後には180円に縮まり、倍率では8.2倍が1.16倍に縮まります。
家の塗装費用を検討する場合も1回目の塗装にかかる費用、つまり、初期費用だけで判断するのは時期が早いといえるでしょう。
一般塗料とガイナを使った塗装の初期費用を見てみましょう。
(延床面積30坪・100㎡、2階建て、外壁・屋根塗装を想定。あくまでも目安となる数字です)。
・一般塗料の場合 足場代など諸費用50万程度。外壁・屋根の塗装費用50万円程度。
合計100万円程度。
・ガイナを使った場合 足場代など諸費用50万程度。外壁・屋根の塗装費用100万円程度。
合計150万円程度。
塗装費用そのものは、ガイナを使うと一般的な塗料の2倍。費用の合計では1.5倍ということになります。
ランニングコストの比較
一般に木造住宅の寿命は30年と言われています。実際には築40年、50年経っても十分に使用できる家も多いですが、ここでは30年という数字を使って一般塗料とガイナのランニングコストを比較してみましょう。
一般塗料(シリコン系)の耐久年数は10年~12年程度とされています。これに対しガイナの耐久性は15年~20年です。
さて、1回目、一般塗料の塗装費は100万円程度。ガイナは150万程度。
しかし、10年~12年後、一般塗料は塗り直しが必要になります。ここでまた100万円程度かかり、2回の塗装で合計200万円になります。ガイナはまだ塗り直しの必要はありませんから、費用は発生しません。
そして、それから10年~12年後、1回目の塗装から見れば20年~24年後、一般塗料はもう一度、塗り直しの時期を迎えます。塗装はこれで3回目ということになりますね。ここでもまた100万円程度の出費があり、合計で出費は300万円程度になります。
一方、ガイナも15年~20年後には塗り直しの必要がありますから、一度は塗り直しがあります。その費用150万円程度。これで合計300万円。
つまり、1回目の塗装の際には50万円も高かったガイナと一般塗料のランニングコストは同じということになるわけです。
もちろん、家の塗装が受けるダメージは、家が建つ地域・場所・形態等によって一律には考えられませんから、こうしたシミュレーションは単純過ぎますが、「ガイナは一般塗料に比べ費用がかかる」という先入観だけで考えるのはあまりおすすめできません。
ランニングコストでは測れないメリット
はじめに二つのボールペンの例をあげました。購入時1140円の差があった二つのボールペンが、7年後の差額は180円でした。
「それでも180円高い」という考え方もありますが、書き味の良さ、というものを加味したらどうでしょう。
「7年間書けるボールペン」は書き味に優れ、コンビニで買ったボールペンよりその点で数段ままさっているとしたら、180円の差に対する考え方も違ってくるでしょう。
ガイナには一般塗料にはない優れた遮熱性能、断熱性能、さらに、防音性能などさまざまな性能があります。夏の暑さ、冬の寒さをやわらげるガイナならではの「すごしやすく、快適な暮らし」、この価値もランニングコストと共に考えてみるべき点ではないでしょうか。
また、ガイナが持つ遮熱効果、断熱効果がもたらす冷暖房費の削減にも注目していただきたいとおもいます。ガイナによる冷暖房費の節約効果は20%程度とされています。
一般家庭、家族3~4人で年間の冷暖房費は4万1600円という調査結果があります。その20%が節約できるわけですから、1年間で4万1600円×20%=8320円の節約になり、10年で8万3200円。30年では、24万9600円の節約効果になります。
この節約効果も加えて考えてみれば「ガイナは高い」と簡単には言えないことになります。