遮熱塗料アステックペイントを解剖!
人気の遮熱塗料ガイナの施工方法をご紹介しましょう。
塗装前に行うこと(その1)
ガイナに限らず家の外壁塗装には、まず、足場を作ります。足場の組み立て方は塗装作業のしやすさに大きく関わりますから、仕上がりへの影響も少なくありません。詳しく言えばきりがありませんので、ここでは、足場はすでに組み上がったものとして話を進めます。
みなさんは「シーリング」という言葉をご存知でしょうか。最近の家の多くはサイディングと呼ばれる外壁材を用いられていますが、この外壁材と外壁材の間(目地)にゴム状のものが埋め込まれています。これがシーリングです。外壁で最初に傷みだすのがこのシーリング箇所です。そこで、外壁塗装の前には、古いシーリングを撤去します。
次に、プライマーと呼ばれる薬剤を外壁材と外壁材の間(目地)に塗布し、新たにシーリング材を充填します。シーリング材は、充填する段階ではペースト状で、埋め込んだ後しばらく経つとゴム状に変化します。
はじめに塗布するプライマーは外壁とシーリング材を密着させるために使います。
シーリング材を充填する際には目地の左右にマスキングテープを貼り、外壁にシーリング材がはみ出さないようにします。そして、シーリング材の充填後、へらでその表面を整え、シーリング工事が完了をします。
シーリング工事について細かくお話ししましたが、シーリング工事には手間がかかるということをご理解いただきたかったからです。と言うのも、一部の手抜き業者は、このシーリング工事を省き、古いシーリングの上に塗装してしまうからです。いったん塗装されてしまえば表からシーリング箇所が古いままかどうか分からなくなりますので注が必要です。
塗装前に行うこと(その2)
塗装前には、塗装しない箇所をビニールや布などで覆います。これを養生と言います。塗装の必要がない所に塗料が飛び散って付着しないために行います。
次に、外壁を高圧洗浄します。
みなさんは古い外壁を手で触った時、手にチョークのような粉がついた経験はありませんか? あれは外壁の劣化現象の代表的なもので、チョーキング現象と呼ばれるものです。チョークのような粉は古い塗膜です。
チョーキング現象はある程度、経年劣化した外壁であればほとんどの場合に起こり、外壁の塗り替えを行う目安になります。
このほか外壁には、埃やコケなどがついています。これを高圧洗浄機で洗い流します。汚れをそのままにしておくと塗料の密着が弱くなり、すぐに劣化が始まってしまうからです。
業務用の高圧洗浄機の圧力は相当高いですから、水の出口になるノズルを壁から離して、水流を扇形にして洗います。
さて、ガイナの塗装です
さて、ガイナ塗装1回目です。
まずガイナを攪拌します。ガイナは、すぐ塗装できる濃度に調整されていますが、塗料に含まれているセラミックが上部に浮いてくるため、使用前に攪拌しておく必要があるのです。電動攪拌機で3分ほど攪拌します。
ローラーにガイナを含ませ、ムラのないように塗っていきます。
実はここが職人の技術の見せ所です。我々、塗装業者は「縦にネタを配って、横に均す」といった言い方をします。ネタは塗料のことです。塗料を含ませたローラーをまず縦に動かし、次に再度ローラーに塗料を含ませ、今度は横方向にローラーを動かす、ということです。縦、横にローラーを動かしムラなく均一に塗り上げるわけです(もちろん、始めに横に配り、縦に均す場合もあります)。
1回目の塗装が済み、塗布面が乾いたら2回目(上塗り)の塗装に移ります。
ガイナは塗膜が厚いほど断熱性、保温性、防音性など、本来持っている機能を発揮します。そのためには、塗り方が大いにものを言います。
とくに夏場、ガイナは乾きが早くなりますから、ガイナを扱うには熟練した職人の腕が必要になります。
2回目の塗装が乾燥したらガイナ塗装、完成になります。
ラディエントからのご提案
断熱性、防熱性など高い性能を持ち、人気のあるガイナですが、汚れがつきやすいという指摘もあります。
万一、そうした点で懸念をお持ちであれば、フッ素樹脂「光触媒塗料ピュアコート」をおすすめします。 ピュアコートは、太陽の光を受けると塗膜の中の酸化チタンが活性酸素を生み出し、この活性酸素が塗膜につく汚れを分解し、汚れの付着力を弱めます。そして、ピュアコートの表面は超親水性です。水が玉のようにならず表面になじんだ状態にします。
ピュアコートに限りませんが、光触媒塗料は汚れに強い塗料として知られています。
汚れがついても太陽が汚れを浮かし、雨が洗い流すというイメージです。
ガイナ塗装の上に光触媒塗料を上塗りすることで「汚れがつきやすい」という指摘を解消することができます。私たちラディエントからのご提案です。
ガイナの性能は分かるけれども汚れがつきやすいという声も気になるという方は、ぜひ、ご相談いただきたいとおもいます。