遮熱塗料ガイナの施工方法を紹介
遮熱塗料の価格、外装塗装の総コスト、気になるところです。その調べ方や内訳をお話ししましょう。
遮熱塗料の価格
遮熱塗料の価格はインターネットのショッピングサイトで調べることができます。
たとえば、遮熱性と断熱性を併せ持つ塗料「ガイナ」、は「塗料 ガイナ」で検索すれば、「GAINA 色:N-50 14kg(一斗缶サイズ)○○円」と出てきます。
もちろん塗料メーカーのホームページで調べることもできます。
塗料メーカーのホームページには「設計価格表」というものがあります。一度、ご覧になってみて下さい。
設計価格とは、施工面積300㎡以上を塗装する場合の「3回塗りの塗料価格」と「職人の人件費」のことで、1㎡あたりの価格が示されています。
たとえば、設計価格が4000円、外壁の面積が130㎡とすれば「4000円×130㎡=52万円」ということになります(足場の設置や洗浄、養生などの料金は含まれていません)。
塗装費用の内訳
外壁塗装をお考えの方は、その相場をお知りになりたいでしょう。しかし、外壁塗装の一般的な相場を出すのは難しいのです。なぜなら、外壁塗装は一軒ごとに条件が異なるからです。
外壁塗装にかかる費用の内訳は「塗料代」、「工事代(人件費)」、「足場代」の3つになります。
(1)「塗料代」
塗装に使う塗料代金です。比較的安価なウレタン塗料で1缶当たり5,000~20,000円。しかし、耐久性があり、遮熱・断熱性能も備えた特殊塗料になると1缶当り50,000~120,000円になります。
ここでお考え頂きたいのは、ウレタン塗料の耐久年数が約5~7年であるのに対し、遮熱性能を持った特殊塗料の耐久年数は約15年以上という点です。つまり、特殊塗料は短い周期で塗り直す必要がなく、しかも、夏の暑さ冬の寒さをやわらげ過ごしやすい家にします。長い目で見ればお得なのです。
(2)「工事代(人件費)」
塗装、洗浄などを行う職人さんに発生する費用です。職人さんの力量や経験年数によって違いがありますが、外壁塗装には付帯塗装が必要な場合があります。
たとえば、壁の色に合わせて雨樋の塗装をする、あるいは「鼻隠し」と言われる部分、屋根を支える垂木(たるき)の切り口を隠す横板を塗り直す必要があることも少なくありません。この付帯塗装にも人件費が発生することになりますから、「工事代(人件費)」を一律に考えることはできなくなるのです。
(3)「足場代」
外壁を塗るための足場を組む費用です。私たちプロはこの足場を見るだけでその塗装業者の良し悪しが分かります。足場は施工にとって非常に重要なのです。
しかし、足場は、家ごとにかける面積が違いますし、場合によって特殊な足場を使う必要もあります。やはりこれもケース・バイ・ケースで、単純に面積だけで割り出すことはできません。
それでも「一般的な相場は?」と聞かれたなら、「30坪・シリコン塗料・サイディングボード」という条件で50~80万円となるでしょうか。
しかし、塗装費用は、家をよく見て、正確に見積り金額を出すことが第一なのです。
塗装業者の選択が大切
現在、外壁塗装をお考えの方にぜひ注意して頂きたことがあります。それは、外壁塗装は塗装業者の選択が大切ということです。
いまお話ししたように塗装費用の内訳は「塗料代」「工事代(人件費)」「足場代」の3つです。しかし、「塗料代」は、何を使うかで、ほぼ決まります。すると、塗装業者間で見積り金額に違いが出るのは、「工事代(人件費)」、「足場代」ということになります。
こんな勧誘をする業者はどうでしょう。
「ウチは他社よりずっと安いですよ。最安価格でやります」
他社より安いことだけが売りの業者は要注意です。実際、その金額は安いかもしれません。しかし、なぜ安いかと言えば、施工に関わる人件費を抑えているからです。
そのやり方は、工期を短くする、ということです。きちんとした仕事をするためには、それなりの時間と手間がかかります。そこを省くわけです。でき上がった塗装は、一見問題はなくとも、いずれボロが出てくる可能性があります。
また、腕のいい職人を呼ぶにはそれ相応のお金がかかります。それは出したくない、人件費を抑えたい。そこで彼らがどうするかと言えば、派遣作業員やアルバイトで済まそうとするのです。
これではまともな仕事ができるわけがありません。
外壁塗装をお考えになったら、見積りを2~3社から取ることをおすすめします。金額に違いがあれば、その点の説明を求めて下さい。わかりやすく、丁寧に答えることができる業者は信用できますが、「お任せ下さい」の一点張り、また、一般にはなじみのない業界用語を並べるだけで、具体的な説明をしてくれない業者は信用することがきませんので注意が必要です。
質問に対して、誠実に答えてくれる業者選びが大切です。