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モルタル外壁のデメリットはリフォームで解決!

金山泰男

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テーマ:外壁のお悩みはリフォームで解決

モルタル壁の最大の欠点、クラックも大丈夫。信頼できる業者に依頼し、塗り替えリフォームすれば解決できます。
知って得するリフォーム時の注意点について、クラックの症状別に解説します。

モルタル外壁、ヘアークラックの補修方法は?


1990年代以前の住宅の外壁は、モルタルが主流でした。

モルタルの劣化症状は色々ありますが、最大の欠点はクラックが起こりやすいことです。モルタルにクラックが入るとそこから雨水など入って、構造体にまで及んでしまいます。そうなると、木材が湿気て腐ったりシロアリが発生しやすくなります。

しかし通気構法を採用すれば、湿気を放出することができるので上記のようなトラブルを軽減することができます。

モルタル外壁、構造クラックのリフォーム方法は?

では、モルタル外壁のメンテナンス方法についてみていきましょう。

0.2~0.3mm以下の細いクラックは、髪の毛のようにみえることからヘアークラックと呼ばれています。
経年劣化により起こるひび割れです。ヘアークラックは、弾性フィラーなどの弾力がある下塗り材をクラックの中に刷り込むことで対処できます。
そのため、下地補修の際には何もしなくて大丈夫です。

0.3mm以上、または深さ0.5mm以上の大きなクラックは、構造クラックと呼ばれ、放置すると建物の強度にも影響を与え危険があります。
構造クラックの上から塗料を塗ることはできません。補修しないで塗っても、すぐにひび割れが発生してしまいます。

構造クラックの修繕方法は、クラックの大きさによって変わります。
0.3~0.7mm未満は、コーキング材で埋めます。
0.7mm以上のクラックはV字カットして、プライマーを塗布しコーキング剤で埋めます。
クラックが大きい場合は、V字カットした後にシーリングやモルタルで補修します。

大きなクラックが複数ある場合、それだけ補修に時間がかかり、下地調整費用も高くなるので、構造クラックが発生する前に定期的に点検をして塗り替えを行うのが良いでしょう。

また、弾性塗料を使うことで、ひび割れしにくい壁にできます。
一般の塗料は乾燥すると硬くなり、力などが加わるとモルタルと同様にひびが入ります。
弾性塗料は一般の塗料より柔らかい伸びがいい(伸縮率が高い)ので、モルタルがひび割れるのをおさえてくれます。

ただ、壁などに水分が残っているまま弾性塗料を施すと、水分が蒸発・膨張したとき柔らかく伸びがよい塗膜が風船のように膨らんでしまうこともあります。

モルタル外壁のリフォームは、弾性塗料の正しい使い方が決め手!

弾性塗料は、使い方が難しく、工法が間違っていると弾性性能を発揮できません。

弾性塗料は規定の希釈率ですとドロドロした状態で塗りにくいため、業者によっては、塗りやすくするために規定よりも薄めてしまうところがあるようです。これでは効果が発揮されません。
弾性塗料を正しく使用してくれる、信頼できる業者を選ぶことがリフォームを成功へと導きます。

また、20度で伸び率120%以上の塗料を「弾性塗料」と呼び、弾性塗料は複層弾性仕上げと単層弾性仕上げに分かれます。

注意点として、気をつけたいのが単層弾性仕上げです。塗膜を厚くすることで効果を発揮する仕上げなので、弾性塗料を水で薄めて薄く塗られてしまうと通常の塗料よりも耐久性が下がってしまいます。

複層弾性仕上げは、中塗りでクラックに高い追従性能を与え、上塗りでは耐候性や美粧性がある塗料を使いますが、工事代金が高くなります。

後々のことを考えると、複層弾性仕上げをおすすめします。

一方、モルタル壁のリフォームは、塗り替えが一般的ですが、サイディング壁に変更するリフォームも行われています。

モルタルからサイディングに変更する場合、既存の壁を撤去してサイディングに張り替える方法と、既存の壁の上から新たにサイディングを重ね貼りする工法があります。重ね貼りの方が、リフォーム費用が安くなります。
筆者のおすすめは複層弾性仕上げですが、ご予算的なことを含めご相談ください。

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金山泰男
専門家

金山泰男(塗装業)

株式会社ペイント一番

建材の傷み具合を見てお客様に説明し、下塗りの回数、使用する塗料を提案する

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