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金山泰男

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金山泰男(かなやまやすお) / 塗装業

株式会社ペイント一番

コラム

サイディングやALC目地のブリード現象(黒ずみ)について

2022年1月14日 公開 / 2022年1月15日更新

テーマ:失敗しないシーリングや下地調整

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 外壁塗装

外壁の塗装後数年で、外壁に縦や横に黒く汚れた筋ができる場合があります。雨染みが原因の場合もありますが、シーリングによるブリード現象が原因の場合もあります。サイディングやALC外壁の改修時、通常塗装工事よりも先にシーリング部分を改修し、後に塗装しますが、その時に使用したシーリング材が塗料と反応し、塗膜を汚染することでこのような汚れを発生させる場合があります。これではせっかく綺麗になった外壁が台無しになってしまいます。ここでは出来るだけこうならない塗装工事の手順を書いていきます。

ブリード現象とは

サイディング外壁やALC外壁の目地やサッシ廻り、入り隅、又はモルタル外壁のクラックなどの補修工事に充填されたシーリング材が、施工後に汚れて黒ずんでしまう事があります。この様な現象をブリード(汚染)現象といいます。
ブリード現象により、目地が真っ黒になってしまった外壁を見かける事がありますが、このようにブリード現象を起こす外壁と、起こさない外壁の違いは何かを知っておくと、自宅の外壁塗装を施工する場合、失敗することなく工事が出来ると思います。又、ここではシーリングとコーキングはほぼ同義語の為、シーリングで統一します。
下の写真は、ALC外壁の目地やサッシ廻りなどに施工されたシーリングが、ブリード現象により真っ黒に黒ずんでしまっている写真です。

ALCのブリード現象

ALCのブリード現象
なぜこのような現象が起こるかというと、シーリング材と上塗り塗料との相性などもありますが、ほとんどの原因はシーリング材に含まれる可塑剤が原因に挙げられます。この粘性の可塑剤が、塗装後に塗膜表面ににじみ出て来ることで、大気中に含んだホコリやチリ、油分を含んだ成分が付着する事が、シーリング部分を黒く汚す原因になります。
下の写真はサイディング外壁のシーリング部分が、ブリード現象により黒ずんでしまっている写真です。

サイディングのブリード現象

可塑剤とは

可塑剤とは添加剤の一種で、プラスチックなどの基材となる物質に添加する事で、その物質に柔軟性を持たせる添加剤の事です。身近な製品でいうと、輪ゴムなども可塑剤を添加する事で柔軟性を持たせています。又、外壁塗装で仕様する材料や塗料で例を挙げると、定形型のガスケットや不定形型のシーリング材がその代表になり、モルタル外壁のクラックにもよく追随する、上塗り塗料のゴム系の単層弾性系の仕上げ塗材なども可塑剤を添加して柔軟性を持たせています。
下の写真は、サイディング外壁の目地に施工された、定形型シーリング材のガスケットの写真です。ガスケットはあらかじめ施工する箇所に応じて、決まった形のものを施工する場合のシーリング材で、柔軟性を持たせるために可塑剤が添加されていて、この状態のまま塗装した場合、ブリード(汚染)を起こし、塗装後の塗膜が黒ずみを起こす可能性があります。

ガスケット

ガスケット
下の写真んは、サイディング外壁の目地に不定形型のシーリング材を施工している写真です。不定形とは、形が決まっていないので、
改修する目地や隙間などの形、幅、深さに応じて自由に施工出来るメリットがあります。
通常、外壁塗装工事で改修する場合のほとんどが、この不定形型のシーリング材での改修になります。

不定形型のシーリング充填

ブリード現象を起こしにくいシーリング材

それでは、ブリード(汚染)現象の起こしにくい改修工事の説明です。
先ず、基本中の基本は、シーリングを先打ちで施工後に上から塗装する場合、ノンブリードタイプ(NB)のシーリング材で施工する事です。ノンブリード(NB)とはブリードを起こさないという意味で、ブリード(汚染)の原因となる可塑剤が添加されていないか、極少量しか添加されていないシーリング材の事です。
又、既に汚染されている所に塗装する場合は、汚染か所にあらかじめ日本ペイントの「ブリードオフプライマー」を塗布後に塗装する事です。(絶対にブリードが起きないわけではありません。)
下の写真はブリード現象を起こしにくいノンブリード(NB)タイプの非汚染シーリング材と可塑剤の添加された変性シリコンのシーリング材です。当社でよく仕様するシーリング材とホームセンターなどでも販売されているシーリング材です。
もしご自宅の外壁をDIYでモルタルのクラックやサイディング目地を補修する場合、変性シリコーンのノンブリードタイプを選んでおくのが無難だと思われます。
オートンサイディングシーラント
1成分形ポリウレタン系ハイクオリティーシーリング材
経年で揮発、流出してしまう可塑剤を使用せず、優れたゴム物質を実現している為、柔らかさを長時間維持し、目地のムーブメントに対し、圧倒的な追随性を実現しています。

オート化学工業 オートンサイディングシーラント

アステックシール2000
1成分形変成シリコーン系シーリング材
アステックペイント塗料(クリヤー系塗料を除く)と相性が良く、多くの現場で採用されている「先打ち工法」で発生しやすい目地上の塗膜剥離や汚染などを抑制します。

アステックペイント アステックシール

ドライサラ
湿気硬化型 1成分形 変成シリコーン系 次世代ポリマー採用
約20年相当の高耐候性があり、低モジュラス・ノンブリードでありながら、表面タック(ベタツキ)が驚くほど少ない

sharpie drysara

ウレタンシール S700NB
1成分形ウレタン系シーリング材 ノンブリードタイプ
低モジュラスで肉やせが少ない。用途はALC版やコンクリート目地のシール

セメダイン ウレタンシールノンブリード

POSシール
1成分形変性シリコーンシーリング材
塩ビ鋼板をはじめ多くの被着体に対して良好な接着性があり、中モジュラスで防カビ性能を有します。

セメダイン 変性シリコンシーラント

ブリード現象とは違いますが、DIYでご自宅の外壁などを補修する場合、下の写真にあるシリコーンシーラントは避けてください。こちらシーリング材もホームセンターなどで安価に販売されているので、つい手に取りがちですが、このシーリング材は、水回りなどで仕様するタイプで、水分を弾いてくれます。水分を弾くという事は、塗料も弾いてしまうので、当然上から塗装が出来なくなります。又、施工した場所だけでなく、周辺も撥水汚染されてしまうので、塗装屋からするとかなり厄介な事になってしまいますので、くれぐれもご注意下さい。

セメダイン シリコーンシーラント

ブリードオフプライマー
緻密性が高いので、各種シーリング材に含まれる可塑剤の移行による粘着・汚れ防止に高い効果が得られます。
幅広いシーリング材に適用できます。
各種仕上げ塗材との密着性に優れています。

日本ペイント ブリードオフプライマー

下の写真はサイディング外壁のガスケット部分に、ブリードオフプライマーを塗布している写真になります。ガスケット目地には、可塑剤が添加されている為、出来るだけ塗装前にブリードオフプライマーを塗布してから外壁塗装する事が望ましいと思われます。

ブリードおオフプライマー塗布

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