外壁の断熱リフォームは塗装でできる!ガイナの効果
日本の木造住宅の外壁は、モルタルとサイディングが主流を占めています。
さまざまな塗料の色やタイル貼りなどが楽しめるモルタル。安価でひびが入りにくいサイディング…それぞれの機能に加え、メリットとデメリットをご紹介します。
進化している「モルタル+塗装」
念願のマイホーム、第一印象を決めるのは外観です。外壁はどんな材料を使いますか? モルタルかサイディング? あなたならどちらを選びますか? 最近では、注文住宅でさえ、外壁の仕様が決まっている所もありますが、せっかくのオーメイドのマイホームなら、外壁の素材や塗料からこだわりたいですね。
では、現在、主流な2種類の外壁、モルタルとサイディング。それぞれのメリット・デメリットを紹介しましょう。
一昔前までは、日本の住宅の外壁はほとんどがモルタルでした。
モルタルというのは、砂、セメント、水を現場で練って塗りつけるもので、最後は塗装で仕上げます。
昔のモルタル施工では、柱の外側に杉板の下地を貼って、アスファルトフェルト→ラス網→モルタル→塗装というプロセスだったために、モルタルにクラックが入ると簡単に水が入って構造体を濡らすというデメリットがありました。
そのため、内部の木材が腐ったりシロアリに食べられたりすることがよくあったのです。
今ではモルタルでの工法も進化し、通気構法を採用すれば構造体を濡らすことはありません。
柱の外側に透湿防水シート→通気胴縁→ラス下地→アスファルトフェルト→ラス網→モルタル仕上げ塗り→仕上げ塗装といった工程になります。
この通気構法は工程数が多いので、手間や費用がかかるため、全ての業者が行っているものではありません。
いまだに、通気構法を採用せずに昔のやり方で行っている業者もあるので確認しましょう。
自由度が高いモルタルの外壁
モルタルの魅力は、左官職人が現場で施工し、プロフェッショナルな技が生きており、手作りの風合いを感じるところしょう。厚みが20mm程度もあるため重厚感や風格も感じます。
モルタル通気構法の場合、何重にも層ができ、壁が非常に厚くなり、断熱性や遮音性が高くなるのもメリットです。
サイディングのようなテカリがなく、仕上げの塗装の色や塗り方を自由に選ぶことができるなどオリジナリティがあります。アーチを掛けたり、部分的にタイルを貼ったりといったことは、モルタルだけにしかできません。
そのために、輸入住宅系ではモルタルを外壁のベースにしていることが多いようです。
耐用年数は、30年程度で、サイディングよりもはるかに長く、特にメンテナンスは必要とせず持たせることができます。
では、モルタルの短所ですが、それはやはりクラックができやすいことです。
特に窓の四隅あたりから斜めにひび割れが走ったり細かいひびが入ります。
また費用が高くつく点も、デメリットかもしれません。
安価でひび割れが起きにくいサイディングの外壁
サイディングには、窯業系、金属系・樹脂系・木質系の4種類に大別できます。
材質によって、メンテナンス方法や耐久性も異なります。
中でも、一般的な窯業系についてご説明致します。窯業サイディングの材質は、粘土、ケイ砂、石灰岩などから陶磁器、瓦、ガラス、セメントまで幅広く、非金属原料を高熱処理して作ります。窯(かま)を使用するため「窯業(ようぎょう)」と呼ばれています。
長所は、硬質で密度が高く、耐震性や防耐火性、遮音性などに優れており、モルタルのようなクラック(ひび割れ)が起こりにくいことです。
さらに、価格が安く比較的安価に仕上げることができます。
最近は、表面の塗装に光触媒コーティングや親水コーティングが施されたもの、紫外線や日焼けを防ぐ塗装を施したものなどがあります。そのため汚れがつきにくく塗装の劣化を防いでくれ、メンテナンスが軽減されます。
また商品アイテムも価格帯も豊富なのも魅力です。デザインもレンガをモチーフにしたものや、石や木の質感を持つデザインなど選択肢も豊富です。
工場で生産・塗装されたものを現場で職人が釘打ちや金具で建物本体に取り付けていきますが、最近は現場で塗装を行う場合の無塗装タイプもあります。
サイディングの短所は、工場生産品のせいか画一的に見え、個性を感じにくい点でしょう。汚れがつきにくい塗装が施されているため、テカりが目立ちます。
サイディング本体は劣化しにくいのですが、サイディング間の目地の部分(コーキング)が劣化して割れてきたりするので、10年ぐらいで再施工が必要になってきます。
モルタルとサイディングのどちらが良いかということですが、予算をできるだけ低く抑えたい方はサイディングがおすすめです。デザインや色にこだわりたい方はモルタルが適しているのではないでしょうか。詳しいご相談は、ぜひ弊社までお問い合わせください。