知らずにやっているマナー違反【お別れの作法編】
皆様、こんにちは。株式会社大阪セレモニー代表の山田泰平です。
「知らずにやっているマナー違反シリーズ」、最終回となる今回は、葬儀の服装、特に「小物」のマナーについて徹底解説します。
葬儀の服装といえば、喪服を思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、「喪服さえ着ていればOK!」というわけではありません。
実は、バッグ、靴、アクセサリー、ハンカチなどの小物にも細かいマナーがあり、一つ間違えると故人様やご遺族に失礼にあたる可能性があります。
今日は、葬儀の場で「うっかりマナー違反」をしないために、知っておくべき小物のマナーを詳しくご紹介します。
1. バッグ
NG
- 光沢のある素材(エナメル、サテンなど)
- 派手な色、柄
- 大きなロゴや装飾
- カジュアルなデザイン(リュックサック、トートバッグなど)
- 動物の革製品(殺生を連想させるため)
OK
- 黒の布製、または光沢のない革製
- シンプルなデザイン
- 小さめのハンドバッグ、またはクラッチバッグ
補足
数珠や香典袋が入る、最低限の大きさのものを選びましょう。
ショルダーバッグは、カジュアルな印象を与えるため、避けた方が無難です。
どうしても必要な場合は、黒のシンプルなデザインのものを選び、肩にかけずに手で持ちましょう。
2. 靴
NG
- サンダル、ミュール、ブーツ
- スニーカー、運動靴
- ピンヒール、ハイヒール
- オープントゥ、バックストラップ
- 派手な色、装飾
OK
- 黒のパンプス(女性)
- 黒の革靴(男性)
- シンプルなデザイン
- ヒールの高さは3~5cm程度(女性)
補足
女性の場合、ストッキングは黒の無地を着用しましょう。
肌色のストッキングや、タイツはNGです。
男性の場合、靴下は黒の無地を着用しましょう。
くるぶしソックスや、柄物の靴下はNGです。
3. アクセサリー
NG
- 結婚指輪以外の指輪
- ネックレス(二連、三連のもの)
- イヤリング、ピアス(揺れるタイプ、大ぶりなもの)
- ブレスレット、腕時計
- 髪飾り(派手な色、デザイン)
OK
- 結婚指輪
- パールの一連ネックレス(涙を象徴するため)
- パールのイヤリング、ピアス(揺れないタイプ、小ぶりなもの)
補足
髪が長い場合は、黒のシンプルなヘアゴムやバレッタでまとめましょう。
4. ハンカチ
NG
- 派手な色、柄
- キャラクターもの
- タオルハンカチ
OK
- 白、または黒の無地
- 綿、麻、絹などの天然素材
補足
ハンカチは、涙を拭いたり、手を拭いたりするために使用します。
清潔なものを用意しましょう。
5. 数珠
宗派による違い
数珠には、宗派によって形や玉の数が異なります。
ご自身の宗派の数珠がない場合は、どの宗派でも使える略式の数珠を用意しましょう。
貸し借りすることもマナー違反にはあたりません。
持ち方
数珠は、左手に持ち、右手で焼香するのが一般的です。
使わない時は、左手首にかけるか、房を下にして持ちましょう。
注意点
数珠を振り回したり、音を立てたりするのはマナー違反です。
数珠を床に直接置くのも避けましょう。
6. その他
傘
黒や紺、グレーなどの地味な色の傘を選びましょう。
ビニール傘でも構いませんが、派手な柄やキャラクターものは避けましょう。
コート
黒や濃紺、ダークグレーなどの地味な色のコートを選びましょう。
毛皮や革製のコートは、殺生を連想させるため、避けるのがマナーです。
手袋
黒のシンプルな手袋を着用しましょう。
防寒のためだけでなく、焼香の際に、直接香炉に触れないようにするためにも、手袋を着用するのがマナーです。
以上、3回に分けて”知らずにやっているマナーシリーズ”を執筆しました。
マナーを守るというのは少し面倒ではありますが、参列者一同しっかりと故人をお見送りするために必要不可欠なもの。
葬式の場に配慮して参列しましょう。
知らずにやっているマナー違反シリーズ①
知らずにやっているマナー違反シリーズ②
株式会社大阪セレモニー



