家族葬の参列者の範囲はどこまで?明確にしないとトラブルの元
少し前の話なのですが、知り合いの方から家族葬のご相談がありました。
ご相談内容は「家族葬で、80代の父さんの葬儀をしたいのだが、親戚も合わせての家族葬がいい」との事でした。
最近の家族葬を見ていると、人数が20名以内が多く、亡くなった方から見て子供、孫、兄弟ぐらいの参列になるのですが、今回のご相談では家族、親戚合わせて合計50名ぐらいになるとのこと。
当社にも会館はありますが、式場に入って頂けるのが大体20名ほどで、50名は到底入って頂く事は出来ません。
こういう場合、当社は地域の集会所や大阪市立の火葬場に併設されている会館を借りてお葬式をとりおこないます。
今回は『大阪市立鶴見斎場』を借りてのお葬儀となりました。
鶴見斎場のパンフレット(大阪市のホームページより)
相談からお葬儀へ
亡くなられたとの連絡があり、病院から自宅に搬送することになりました。
大阪市立斎場の併設された式場の場合は、ご遺体を直接安置することが出来ず、式場が空いてから祭壇を飾り、それから棺を入れなければならないのです。
今回のご遺族様の自宅は広く、何も問題なく安置をする事ができました。
安置後、お寺さんに来て頂き、枕経の後、お葬儀の打ち合わせに入りました。
場所は火葬場に併設されている式場『大阪市立鶴見斎場』を借りて行うことは決まっているので、後は時間や祭壇、遺影写真の打ち合わせになります。
打ち合わせの最中、お孫さん四人も私と知り合いということもあって、色々なおじいさんのお話を聞き、遺影写真を作る時にも、いいアイディアを提案して頂きました。
その中の一つが、お孫さんに祭壇の花を挿してもらうことでした。
祭壇のデザインがあるので、全ての花を挿してもらうことはできませんが、お孫さんたちみんなで遺影写真を囲むように花を選び、好きな花を挿してもらいました。
本当に仲の良い四人で、和気あいあいと花を挿していました。
そうするとその中の一人がおばあちゃんを見つけ、連れてきて、おばあちゃんも一緒に花を挿すよう促していました。
おばあちゃんの恥ずかしそうに花を挿す姿を見て、私もほのぼのと感じました。
今回の家族葬は最初から人数が多くなると聞いていたので、大きい式場で家族葬をすることにしましたが、最終的には60名以上の参列者が来られ、みんなでおじいちゃんの思い出話をしました。
仲の良い親戚が多い場合
家族葬でも親戚付き合いを大切にしている場合は、大きな式場でみんなが参列できるように準備をしなければなりません。
もし、連絡をしなかったりすると、葬儀が終わった後で知ったご親戚の皆さまが次から次へと家にきて、その都度対応をしなくてはならないからです。
小さい式場で家族だけでお葬儀をしようとしても、どこからか情報が親族へ流れると、小さい式場内で狭い思いをしながらお葬儀をしなくてはなりません。
また、知らないうちにお葬儀が終わっていることを知ってしまうと、不義理に思う方もいらっしゃるでしょう。
大きい式場で大きいお葬儀をすると、確かにたくさんのお金が必要になりますが、親族からは香典を頂くことも多いので、その分で一部補填できます。
もともと香典はお互い助け合う為のものですから、そのための香典といっても間違いではないです。
もしもの時は焦らず、
・だれを呼ばなければならない
・どれくらいの人数でお葬儀を行うか
まずは決めていきましょう。
家族葬の参列者の範囲はどこまで?明確にしないとトラブルの元(関連ページ)
実際にこちらのお客様から頂いたお手紙
枕経って何??(関連ページ)
大阪市の火葬場(大阪市のホームページ)



