家族葬の四十九日法要でも”香典”は必要なの?
家族がご臨終を迎えたら、悲しみの中で葬儀の段取りをしなければならない事態となり、急に慌ただしくなっていきます。
葬儀に関する様々な用事について、生前に決めていればスムーズに執り行われますが、
「どこにご遺体を安置するのか?」
「葬儀はどこで行うのか?」
といったことから決める場合、しばらく混乱した状態になるかもしれません。
病院で亡くなった場合は、病院から葬儀社を紹介されることが多く、葬儀に関して事前に何も決めていなかった場合は葬儀社の勧めるコースで執り行われます。
突然死であれば仕方ありませんが、故人と残された方々が心残りのない葬儀を行うためには、生前から葬儀のことを話し合っておくことが大切です。
家族葬を行う場所を選ぶ際の判断ポイント
以前は、ご自宅で亡くなる高齢者が多く、そこからお見送りするケースが多くありましたが、最近は病院から葬儀の会場に搬送されるケースがほとんどです。
また自宅で亡くなっても、マンションなどに住む人への配慮により、葬儀を別の場所で行うようにもなってきました。
自宅以外で家族葬が行われる場合は、葬儀社の会場や公共の斎場、付き合いのあるお寺、キリスト教の場合は教会などでお通夜と告別式を行うことができます。
葬儀の会場を決める際に一番大切なのは、故人の遺志です。
仏式なのかその他の宗教なのか無宗教で行うのか、誰に参列してもらいたいのかは、生前にぜひとも確認しておきたいところですね。
故人の遺志に次いで大切なのが、親族の意向です。
生前、故人の親戚付き合いがあまりなく、疎遠であったことを理由に葬儀を簡素にしようと思っても、参列を希望する親族が多かったり、一般的な葬儀を主張する声が強かったりすれば、従わざるを得ない場合もあります。
次に重要なのは、葬儀会場へのアクセスです。
家族宅からあまり遠い会場だと行き来が不便になりますし、分かりづらい場所だと参列の方々への案内が煩雑になります。
そして、会場をどこにするのか最終的な決め手になるのは、やはり葬儀の費用です。
費用を抑えたいという意向が最優先の場合は、事前に
「どのようなことをするのか」
「何が必要なのか」
など葬儀自体について学び、
「葬儀社にはどのようなところがあるのか」
「相場はいくらなのか」
と順を追って調べておくといいでしょう。
何社か見積もりをとっておくと安心ですし、一度連絡をとっておけば、その日が来てもスムーズに進行できるメリットがあります。
家族葬の費用はどのくらい?一般葬との比較
自宅、お寺で行う際のメリット デメリット
「自分の葬儀は自宅やお寺で行ってもらいたい」という希望をお持ちの方で、自宅に葬儀を行えるくらいのスペースがあるのでしたら、愛着のある家から旅立ちたいという希望を叶えられます。
また、
「先祖代々檀家になっている菩提寺がある」
「生前は無縁だったが仏式で送って欲しい」
といった場合も、葬儀社のお手伝いのもとで行うことができます。
自宅葬のメリットとしては、家族や親族も納得できる故人の希望に沿った葬儀ができるということです。
生前の思い出に浸りながら、故人や家族の思いを込めた葬儀にできます。
デメリットとしては、
・会場となる部屋の片づけをする
・参列者やお手伝いの人への接待が必要になる
といったことでしょうか。
葬儀後の備品の片づけなどもあるため、遺族にはいささか負担となります。
一方、寺院葬のメリットは
・先祖代々の菩提寺で行う場合、親戚の中で前例もあるので葬儀が段取りよく行われて親戚筋からのクレームもなく済む
・宗教的な落ち着いた雰囲気で執り行われ、儀式的なことによって気持ちに区切りをつけやすい
ということでしょう。
デメリットとしては、
・最近は葬儀を行わないお寺もあるので、生前に仏教とかかわりのない人がお寺で葬儀を行うことは難しい
・お寺主導となり、葬儀社も提携しているところに決まっているため、自由度が低い
ということが挙げられるでしょう。
このように、家族葬を執り行える場所は様々ありますが、それぞれに特徴を含んでいるので、事前に理解しておくことが望ましいでしょう。



