家族葬の四十九日法要について。香典は必要?
清め塩を使っていますか?
お葬儀に参列をすると、葬儀場に置いてあったり供養品に付いている『お清め塩』みなさんは家に入るときに意識をして使っていますか?
僕も昔、お葬儀に行くと父親から家に入る前に塩で清めて家に入らなきゃダメだよと教えてもらいました。
そして、葬祭業に携わるようになり疑問に思い先輩に聞いた事が有ります。なぜ、家族が亡くなって遺骨と位牌をそのまま持って帰るのに、家に入る前に体を塩で清めるのかと。
先輩曰く、葬儀場や火葬場にはほかの沢山の亡くなった人が来ているからその悪い邪気を家に入れない為だと言っていました。
清め塩の必要性
近頃よく聞くのが「葬儀社は塩を渡さなくなった」ということです。これには訳があると思います、仏教の中でも多くの信者数がいる浄土真宗が最初に清め塩に反対して、その後他の宗派も賛同するようになったからです。
もともと、塩で清める考えは神道の教えからです。相撲の取り組みの時に土俵を塩で清めたり、地鎮祭の時にも盛り塩をしたりします。その流れから死は穢れで、伝染すると昔から考えられ、塩の力で死の穢れも清めていました。
浄土真宗では誰でも平等に浄土に行くことが出来るし、生前に親しかった人も、亡くなれば「穢れたもの」として「お清め」することは、全く道理に合わない。仏教では、決して「死」を「穢れ」と受けらないと言う事です。
お葬儀の変化とともに
日本のお葬儀の文化や習慣は日々変化しています。昔の会葬礼状は葬儀・告別式が終わった後に送っていたそうですが、現在では会葬礼状に塩を付けて参列者に渡すようになり。それが、お葬儀自体も家族葬、直葬が支流になって会葬礼状も作らない葬儀も増えてきました。
もとはというと塩で清める由来は神道、位牌を作る由来は儒教、戒名を授ける由来は仏教です。清め塩が必要か不必要かは皆さんの宗旨や習慣、地域の考え方で決めて頂ければいいと思います。
以前、テレビのお笑いで見たのですが。遠足のお弁当に『ゆで卵』と『お清め塩』が入っていたと言って笑いを取っていた芸人さんがいましたが、清め塩の袋の裏には「非食品」と書かれています。常にサラサラで服にかけても汚さない為か乾燥剤が入っているそうです決して食べないようにして下さい。
あと、葬儀会館には必ずお清め塩のストックはあるので帰るときに必要であればスタッフに聞いてもらえればいいと思います。