【小論文過去問から読み解こう】小論文過去問を活用方法とは…?
オフィスカタリストの角野です( ..)φ
今回は、「日本語あれこれ」の第二回目。
前回に引き続き、「敬語」を取り上げます(^0_0^)
「だいたいわかったつもりで!?普段、使えているハズ…?でも、そういわれてみたら、心もとないなぁ…。」って方、意外におおいんじゃぁ、ございませんか?
ということで、2択問題です。どちらかが、望ましい「敬語表現」となっています。
問題をお出しし、そのあと少し空白を開けて、「答え」を挙げております。ご確認くださいね!
ではでは、第一問から~~~(^_^)/
どちらが、望ましい表現でしょうか?お選びください。
1 ①(部長に)出張先までの新幹線の切符の手配をいしてあげましょうか?
②(友達に)その郵便物、出してきてあげようか?
答えは → ②です。「あげる」は、「与える、やる」の謙譲語であり、「…してあげる」で「人のために何かをする」という意の謙譲語ともなるが、経緯は非常に軽いため、どちらも目上には使えません。
また、「…して差しあげる」も謙譲表現ですが、「自分の好意でしてやっている」という、やや押しつけがましいニュアンスとなるため、注意が必要です!
今回の①の場合は、「新幹線の切符を手配いたしましょうか?」などとするとよかったですね。
また最近、「犬に餌をあげる」「花に水をあげる」という言い回しが、丁寧だとして好まれることがおおくなりました。本来は、動植物に何かを与える行為は、「やる(遣る)」でよいとされております。
皆さんは、違和感を感じないでしょうか?
「うちのショコラは、可愛いくてね…」などとおっしゃる、ワンちゃんの飼い主さんになどは、どうしても「餌をあげておられて…」みたいな言い方をついついしておる自分がおり、反省しきり、ですが(^_^;)
2 ①是非、私の自慢のフィギュアコレクションを拝見してください。
②ご自慢の有田焼、是非拝見したいものです。
答えは → ②が、正解ですね。
「拝見」は「見る」ことの謙譲語です。①は、相手の動作について使ってしまっているので、誤りなのです。尊敬語の「ご覧になる」をつかって、「是非、私の自慢のフィギュアコレクションをご覧になってください。」とするとよいですね。
ちなみに…「拝見」には、「目で物を見る」という意味以外にも、「お手紙を読む」「観察する」「評価する」などの意味が含まれています。
例えば、「お手紙、嬉しく拝見しました。」や「お手並み拝見と参りましょうか。」などですね。
3 ①私のコレクションをお目に掛けましょう。
②次回は、弊社の社長もお目に掛けたく存じます。
答えは → ①が正解ですね。
「お目に掛ける」は、「相手の目に見てもらう」という意味で、転じて「見せる」の謙譲語となるのです。「会う」の謙譲語「お目に掛かる」と似ていますが、「会わせる」という意味にはならない、のですね。だから、②は「次回は、弊社の社長も伺います。」や「次回は、弊社の社長も(御社の方に)お目に掛かりたいと申しております。」などと言うほうがよろしいです。
②では丁重語をつかっているのでよいと思いがちですが、いくらなんでも社長を「見せる」という言い回しは失礼ですので…(-"-)
……如何でしたか?
なんだか、考えれば考えるほど、「どっちやったかなぁ~(;一_一)」となりがちですが、しっかりと、「正しい言い方」さえ覚えておけば、いいのかなと。ついつい「うろ覚え」でこなしてしまっていると、結局「正しいもの」がわからないまま、日々過ごしてきてしまう、ということ。
私自身も、再確認しつつ、これからも、アップしていきますので、どうぞお読みくださいね!(^^)!
心を込めて…( ..)φ__hiromi KADONO