第3回 店長の仕事、スタッフの仕事。役割を分ける勇気

中坊崇嗣

中坊崇嗣

テーマ:スーパー店長育成コーチング実践録



「なぜ忙しいのに成果が出ないのか?」 その答えの多くは、店長が「作業者」になってしまっていることにあります。 スタッフに任せればいい仕事を自分で抱え込み、本当にやるべき「リーダーの仕事」ができていない。 第3回は、店舗の生産性を劇的に変える「役割分担」という勇気についてお話しします。

前回の厳しいミーティングを経て、店長は自分の限界を認識し始めました。 「自分一人ですべての仕事をするのではなく、スタッフができることはやってもらいながら、自分にしかできないことをやる。」言葉にするのは簡単ですが、現場ではこれが非常に難しい。 なぜなら、スタッフに指導し、任せて、その結果を管理するよりも、自分でやったほうが「その場は」早いからです。「時間がなくて、スタッフに教える余裕がないんですよ」多くの店長が口にするこの言い訳。 しかし、これこそがプレイングマネジャーの限界であり、チームワークを壊す最大要因です。

【役割分担の基準】私は彼に、具体的な役割の区別をアドバイスしました。 スタッフができることは何か。それは「仕組み化できる作業」です。 一方で、店長にしかできないことは何か。それは「判断」と「育成」、そして「未来の売場づくり」です。役割を分けるには「勇気」がいります。スタッフが失敗するリスクを引き受ける勇気、そして一時的な生産性ダウンを受け入れる勇気です。 しかし、それを乗り越えない限り、店舗の売上は店長の物理的な体力(時間)が上限になってしまいます。役割を明確にし、部下に業務を委譲する。 それが、店長が「リーダーの視座」を持つための最初の壁です。

【コーチの視点】「忙しい」と言っている店長の時間は、本当に重要なことに使われているでしょうか? あなたの仕事がスタッフでもできることばかりなら、それはスタッフの成長の機会を奪い、あなたの価値を下げていることになります。 店長は、自分の仕事を「判断・育成・創造」の3つに絞り込むべきです。

第4回は、本音が出る関係、それがコーチングのスタートです。

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中坊崇嗣
専門家

中坊崇嗣(経営コンサルタント)

株式会社NMR流通総研

経営者の「右腕」的立場で、組織活性化・経営支援・マーケティングの3本柱でコンサルティングを提供。小売経営や事業承継など実体験をもとに、現場を深く理解して施策を提案。企業の強みを生かし、成果を導きます。

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