すばらしい商品やサービスを持っていながら集客にお困りの方の力になりたい（2/3）

私もITは“40の手習い”。それだけにITに弱い方の気持ちが分かります。できない部分は誠心誠意を

　田頭さんに転機が訪れたのは7年前。大阪市内に住む母親が脳内出血で倒れ、やがて、その心労からか父親も視力が急速に低下する病気を発症しました。ホテルの接客係やホテル従業員の人材育成を担当していた田頭さんは、仕事を終わると実家へ行き、両親の世話をする毎日。田頭さんは「自宅で両親の世話をしながらできる仕事はないか」と転職を考え、選んだのがIT関連、しかもWEBデザイナーでした。
　しかし、入学した専門学校は10歳代、20歳代が大半。「若い学生たちはどんどん習熟するのに、42歳の私はついていくだけでも精いっぱい。悔しいやら、情けないやら……。でも、修了に必要な実技制作が自信となりました」と当時を振り返りました。

　田頭さんがテーマに思いついたのは、カメラ修理業を営む妻の実家。フィルムカメラの修理にかけては一流の腕を持ちながら、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話の普及の影響で、経営が苦しかった義父を助けようと、ITの活用を提案。田頭さんは検索エンジンの上位に来るホームページ作りに取り組みました。「ヨシミカメラサービス」という屋号を頭文字から取った「YCS大阪」に改め、基本方針や作業風景、実績などをわかりやすく説明し、修理の受け付けも行うページが完成しました。

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【次ページ】一流のカメラ修理職人がWEBの活用で復活。「人のぬくもり」を感じさせるWEB制作、ネットビジネス

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