より豊かなマンション生活の実現をサポート（1/3）

マンション建設も担当したこの道のスペシャリスト

　マイホームとして、都市部や駅チカの物件でも庶民の手に届くところにあるのがマンションです。その利便性から、老後に戸建てを売って、移り住む人も増えているのだとか。ただ、高度経済成長期に相次いで建てられた物件は今や築40年前後、維持管理が課題になりつつあります。
　　「老朽化などと言われても、心配はありません。マンションという建物は、適切なメンテナンスを怠らなければ100年は持ちます」と、マンション管理士の川口宜人さんは言います。

　マンション管理士とは、その名の通り、管理のプロ。住民らでつくる管理組合のコンサルタントとして、管理コストの削減、規約の改定、管理会社の変更（リプレイス）、修繕計画やマンション総合保険の見直しなど、マンションが快適な住空間であり続けるためのあらゆる差配をします。
　プロの目から見ると、毎月の管理費で無駄な支出をしているマンションは少なくないそうです。「無駄をなくす。管理費の一つひとつを見直し、ランニングコストの無駄を排除。その余剰金を修繕積立金に回すだけで、大規模修繕の費用が賄えることだってあるのです」と語ります。

　川口さんは元々、マンション建設をメインとする大手ゼネコンに11年間勤務。マンションの建設現場や設計、コスト計算などを経験。その後、マンション管理会社に移り17年間、フロントや支店長等を担当し、多くの管理組合の信頼を得ましたが、「会社ではなく、マンションの住民を向いて仕事をしたい」と2014年に独立し、川口マンション管理士事務所を設立しました。

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【次ページ】無駄なランニングコストを削って修繕費に

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