【BIMモデリング外注】意匠・構造・設備の施工図まで対応~施工前に分かるBIMの活用例~

こんにちは！ジョーアブロードの福澤です。

12月10日から12日に東京で開催された「JAPAN BUILD TOKYO 展示会」に初出展し、たくさんの方に弊社ブースへお立ち寄りいただきました。誠にありがとうございました。

展示会では、BIMに関するご質問を多くいただきました。
今回はBIMで「何ができるのか」を整理し、理解を深めていきます。

BIMは「建てる前に、デジタル上で一度“完工”させる」技術でもある

こちらの図は、建物のBIMで立体的に再現したモデルの一例です。
構造躯体に加え、空調・給排水・電気設備といった設備までを含め、建物全体を確認できるようになっています。

BIMの特徴の一つとして、形状を再現するだけでなく、部材や設備ごとに部品の情報を入れることができます。
例えば、設備機器であれば機器の種類や仕様、寸法といった情報を、部品単位で紐づけて管理することが可能です。

また、このモデルの中央付近に赤く表示されている箇所は、設備同士、または構造部材と設備が干渉している部分を示しています。

このような干渉は、平面図や断面図だけでは気づきにくく、実際の施工段階で初めて判明するケースも少なくありません。

BIMでは、こうした問題点を色分けによって視覚的に把握できるため、設計段階での修正や調整が可能となり、施工時の手戻りや現場での混乱を未然に防ぐことにつながります。

BIMを活用することで、設計段階では見えにくい干渉や納まり、施工上の課題を事前に把握し、施工段階での手戻りを防ぐことができます。また、完成イメージを共有しやすくなり、打ち合わせや検討の効率向上にもつながります。

BIMは「形があるもの」なら、基本的に再現できる

BIMは、建物を立体的に表現するだけではありません。
意匠に加えて構造や複数の設備を同時に立体的に確認できる点がBIMの大きな特徴であり、2D図面では分かりにくい設備同士の位置関係や構造との納まりも、ひと目で把握できるようになります。

一つの例として「足場はBIM化できますか」という質問がありました。
結論から言うと、もちろん可能です。足場に限らず、BIMは「形があるもの」であれば再現することができます。
この場合、足場をBIM化することで

■事前に危険箇所や無理な構造を確認できる

■必要部材を把握し、資材ロスを抑えられる

■工程に応じた仮設計画を視覚的に確認できる

といったメリットがあります。

特に、形状が複雑な建物や大規模案件、外装改修工事などでは、足場BIMが有効に機能するケースがあります。

海外拠点を活かした「高品質×低コスト」の実現

BIMの活用がますます必須となる一方で、自社で人材を育成し、十分な体制を整えるには、時間もコストもかかります。そうした中で注目されているのが、「BIM外注戦略」です。

私たちは、ベトナム・ネパールに自社CADセンターを設置し、建築・設備分野に精通した技術者チームによるBIM・図面作成業務を行っています。

国内では近年、BIM対応人材の不足により外注コストが高騰していますが、こうした状況を見据え、早くから海外に自社拠点を構築し、オフショアによる受託体制を強化してきました。
日本の設計基準や実務を熟知した責任者のもと、現地の優秀な技術者が実務を担うことで、日本基準の品質を維持しながら、BIMモデリングは最大30％程度のコスト削減を実現しています。

「BIMについて話を聞いてみたい」「この図面でどこまでBIM化できるか知りたい」など、お気軽に無料相談・お見積りをご依頼ください。

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