安定したリターンを実現する債券という仕組み
資産運用で心得ておきたい4つのルール
実際に資産運用を始める際に、必ず押さえておきたい4つの重要なルールをお伝えします。
ルール① 投資は自己判断・自己責任
投資の入り口として、「誰かにすすめられて買う」というケースがあります。
友人や証券会社の担当者、広告、雑誌記事などさまざまですが、どんな経緯であっても、
最終判断を下したのは自分であり、自己責任というのが基本です。
それが名のあるアナリストや経済学者のおすすめ銘柄でも同様です。
メディアの情報はあくまで参考として、最終的には自分で納得した上で購入する必要があります。
あなたのことを、あなた以上に考えてくれる人は他にいません。これは私の実体験からの感想です。
ルール② 銀行・証券会社の担当者からのアドバイスを鵜呑みにしない
資産作りをする上で、証券会社や銀行の担当者に相談する場面もあるかと思います。
彼らは基本的に「新商品」や「人気商品」をおすすめしてくれます。
投資信託では、その中でもアクティブファンドが比率として多いと言えます。
それは手数料獲得による収益増を目指しているからです。
もちろん、担当者がためになるアドバイスをくれることもあります。
しかし、金融機関はボランティアで仕事をしているわけではありません。
顧客の資産の増減より、「いかに商品を買ってもらうか」が目的の場合もあることを覚えておいてください。
また、不動産も同様です。これは不動産会社選びにもつながりますが、営業マンの言葉巧みなセールスで、
自分に合っていない物件を購入してしまうケースもあります。
大手や中小などの規模を問わず、このようなことは日常茶飯事に起こるため、信頼できるアドバイザーに相談されることをおすすめします。
ルール③ リスクとリターンは比例する
時折、ニュースで報じられる投資関連の詐欺は、「必ず儲かる」「元本保証」といった謳い文句で「年20%以上のリターンがある」「毎月5%の配当がある」など、
到底ありえないローリスク・ハイリターンの商品だったりします。
そんな話はまず存在しません。リターンが高い商品には
それなりのリスクがあり、うまい話には必ず落とし穴がある、ということを理解しなければなりません。
やはり、短期間で大きなリターンを得ようとすれば、リスクはつきものです。
長期で適度なリターンを求める場合は、それほどのリスクを必要としません。
さまざまな投資を勉強する中で、ご自身に合ったリスクとリターンの手段を見つけてください。
ルール④ 常に学びであり、「絶対」はない
投資は常に学びです。万人にとって「100点満点」という商品はありません。
これから投資をされる方は、そのことをぜひ知っておいてもらえたらと思います。
私が投資初心者だった頃の話ですが、株式投資をファンダメンタル分析で始めました。
ファンダメンタル分析とは、財務状況や業績をもとに企業の価値を分析し、現在の株価が割安か、今後の成長が見込めるか分析する方法です。
いくつもの方法がありますが、ある時、雑誌で、割安な株を選ぶ「バリュー投資」の特集が組まれていて、
PER(株価収益率=業績面から見た株価の割安度を測る)やPBR(株価純資産倍率=1株当たり純資産の何倍まで買われているかを判断)が低い推奨銘柄が載っていたので、その銘柄を買いました。
複数の個別銘柄を買って、値上がり益に期待していましたが、それらの銘柄の中で上場廃止になった銘柄がありました。
実は株価が安いのには、不祥事や業績不振など、相応の理由があったのです。
この経験から、不祥事・業績不振を起こした会社は、いかに割安でも当面は買うべきではないという学びに到達しました。
これは実体験に基づく初歩の初歩ですが、どれほど投資経験を積んでも、「学び」が重要であることに変わりありません。
投資を続ける上では、時には損をすることもあるかと思いますが、そこから何を学び取り、
次にどう活かすかで、トータルでの成績が変わってくると思います。
「失敗は成功の母」と言います。損をしたからと言って投資をやめるのではなく、そこからが本当の意味でのスタートです。