前屈を深めるためにはどこを柔らかくする?(パーソナルピラティスインストラクターAMI)

河村亜美

河村亜美

テーマ:前屈

前屈を深めるには胸椎とを柔らかくする!!


胸椎を柔らかくするためには呼吸を深くする練習を

今日の(10/12)の自宅でのパーソナルレッスンでは背中全体が硬くて、前屈が苦手な方に対してのレッスンでした。
背中が硬い方は総じて呼吸も浅く肩で息をしているような方が多いように見受けられます。私個人の経験から言うと、性別も年齢も関係ないように思われます。
では、背中が硬いことと呼吸が浅いことはどう関係があるのでしょうか?それには肺の働きと肋骨の動きに目を向けていただければわかりやすいかもしれません。

肺の動きは肋骨の周囲の筋肉の硬さと関係がある

横隔膜と呼吸

深く吐いて深く吸えること=肋骨が良く動くこと

まずは呼吸と肺の基本的な動きを説明しましょう。
例えば、大きな風船を鳥かごの中に入れて空気入れで空気を入れたとしましょう。
風船はどんどんふくらみます。鳥かごに風船がくっついてしまうほどに空気を入れたと想像してみてください。
この状態が「肺に空気を入れた状態=息を吸う」です。この場合、鳥かご=「肋骨」です。つぎに、風船に空気を入れた状態から空気を一気に出したとしましょう。風船は一気にしぼみます。この状態が「肺から空気を出した状態=息を吐く」です。
風船が鳥かごにくっつくほど空気を入れた状態とは、風船は鳥かごに邪魔されずにのびのびとふくらむことができます。
これは、そのまま肋骨に邪魔をされずに肺が自由に膨らむことができるとイメージしてみてください
気持ちよく吸って、気持ちよく吐き切った深呼吸をした時の感覚です。

深呼吸

では、この鳥かごが歪んでいたり、小さかったりするとどうでしょうか?空気入れで風船に空気を送っても思うようには膨らまないと思いませんか?小さい鳥かごや歪んだ鳥かごの中で風船を膨らますと割れてしまうかもしれません。鳥かごが肺に余計な制限を与えてしまうからです。
人間の肺は風船のように割れることはありませんが、肋骨の動きが良くないと同じようなことが起こります。つまり、肋骨の動きが悪い=肺が上手く膨らまない=呼吸が浅くなりやすいということが起こってきます。肋骨の動きが悪くなるとは肋骨の骨がもろいということではなく、肋骨周囲の筋肉が硬くて動きが悪いということです。

ここからが本番!胸椎の動きを良くするエクササイズ

呼吸をしながら胸椎にアプローチ

さて、肋骨周囲の筋肉が硬くなる→肺の動きが悪くなる→呼吸が浅くなりやすいということが起こりえると理解していただけたでしょうか?
当たり前ですが、肋骨も肺も背中側にもあります笑。肋骨の動きが悪い方は背中側の肋骨周囲の筋肉も硬いようです。つまり、背中の上半分が硬いということ
ここへのアプローチは必須となってきます。

胸椎&胸郭を広げる
上の写真のどちらでも構いませんが、ご年配の方や背中の硬さを強く感じている方にはストレッチポールで行うことは強すぎるかもしれませんので、まずはボールを使って胸を広げる呼吸を意識することから始めてみましょう。
普段からピラティスやヨガなどを行っている方や腰に不安のない方はストレッチポールを使っていただいてもいいかもしれません。
注意していただく点は①腰の負担を減らすように下腹を凹ませること。腰に違和感があればやめること ②首が辛いようなら枕やクッションを使い、首の後ろ側への負担を減らすようにすることの2点。です。大切なのは肺に十分な空気を送り込むことなので呼吸を止めないように行いましょう。

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河村亜美
専門家

河村亜美(ピラティスインストラクター)

パーソナルピラティス&ヨガsmile

ピラティスをベースにしたトレーニングをたっぷり60分間行います。一人一人の体の状態や悩みに合わせたプログラムを構築します。※2024年4月からはピラティスマシンを導入します。お知らせいたします。

河村亜美プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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