全身で表現するベリーダンスを通じて、女性が一歩踏み出す機会を届けたい（2/3）

「沖縄にベリーダンスを根付かせたい」大舞台を経てスタジオを設立

　直感に導かれるようにベリーダンスを始めたマナールさん。テレビ番組で初めて目にした時、「やってみたい」ではなく「これをやる」と感じたとか。
　「子育てに専念していましたが、夫の仕事の都合で移住した京都でフラダンスとトライバルフュージョンのベリーダンスを習い始めました」

　その後オリエンタルに転向し、海外講師の指導を受けに大阪や名古屋へ。テクニックを磨いて講師となり、国内外のフェスティバルにも参加します。
　「子どもの頃に劇団に所属しモダンバレエの経験があったのですが、大人になってからは子育てに必死。気づけば体もしんどい状態でした。それがベリーダンスを始めてからは姿勢がよくなり心も明るくなって。習うのも教えるのも楽しく、夢中になりました」

　2014年、一家で沖縄に帰郷。翌年には世界的なユニットのアジア公演オーディションに合格し、日本とタイでステージに立ちます。
　「東京で合宿をして、5日間で全ての振り付けを覚えるんです。みんな泣きながら、朝から晩までダンス漬け。大変でしたが、ダンサーとして濃密な時間を過ごせました。オリエンタルスタイルはソロで踊ることが多いのですが、メンバーが心を一つにしてパフォーマンスを発揮し、成功を収めた達成感も財産になりました」

　大舞台を経て「沖縄にベリーダンスを根付かせたい」と考えるように。海外講師の招へいやイベント開催を視野に入れ、カルチャースクールで講師を務めながら会社を設立。2018年に念願の自社スタジオをオープンしました。

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