墓石の価格に影響を与える5つの要素
現在、日本に流通している墓石の大半が輸入石材です。
輸入石材と国産石材の違いは、価格と使用されてきた実績です。値段の高さと質は必ずしも一致しません。価格は採掘や加工のコストが反映されています。輸入石材は日本で使われるようになった歴史は浅く、実績という面からは国産に及びません。しかし、材質については輸入品と国産品で遜色ないものとなっています。
輸入石材は中国をはじめ各国から仕入れられており、国産よりも低価格なことが特徴です。耐久性の高い良質な輸入石材も多数あるので見分けることが肝要です。
墓石の大半は、実は輸入品
お墓に欠かせない石材ですが、現在その約8割が中国やインドからの輸入石材となっています。
輸入石材は国産のものよりも割安ですが、これは「安かろう悪かろう」ということには当てはまりません。
国産石材の値段の高さは希少性に由来するものなのです。
地下の天然資源である石材の良しあしそのものは、産地の国によって変わるものではありません。
国産というブランドに必要以上にこだわりすぎてしまうのは、もったいないことです。中国やインドといった国外にも選択の幅を広げることで、同じ予算で格段に質の高い石材を買い求めることが可能になります。
墓石選びで候補となる輸入先
日本国内では産出量が限られるため、多くの石材を海外に求めています。
最も多い輸入先が中国です。中国では採掘から加工までが福建省などで行われています。世界中の石材店から人件費の安い中国への発注があり、世界各国の原石が中国に集められて製品化され輸出されているのが現状です。
ほかには韓国、インド、スウェーデンなどの北欧、ウルグアイ、ブラジルなどの南米などが挙げられます。
外国産の石材の特徴
低価格の墓石の大半を占めているのが中国です。多様多種な色がそろい、日本のこれまでの墓石材に似通った素材も豊富です。
わかりやすくするために、通称として日本風の名称がつけられています。数ある中国産の中で長年使われている実績のあるものを選んでください。
韓国産は中国にとってかわられたようなもので、今の流通量は少ないです。それでも墓石としての歴史は古く、信頼のおける石材です。特に白御影が質の点から評価が高くなっています。
インド産の歴史も古く、特に黒御影石が高評価です。赤御影石や青色系の白御影石など種類の幅も広いと人気を集めています。
北欧産は特徴のある個性的な石材が豊富です。スウェーデンの黒御影石は有名です。
南米産では、ウルグアイのバイオレットブルーという石材は吸水率が低く風化しにくいと高い評価を得ています。