毎日、目にしない日はないWEB広告をざっくりと
WEB広告をクリックしてWEBサイトに訪れたユーザーに最も行って欲しい行動が、そのサイトでの最終成果の達成つまりコンバージョンです。
コンバージョンがいつどれだけ発生したかを計測する機能がどの広告媒体(Yahoo!やGoogleなど)でも備わっていますが、そのコンバージョン計測を行うために必要になるのがWEBサイトへの計測タグの設置です。
※タグとは、コンピュータやインターネットの世界で使われる、特別な印やラベルのようなもので、様々な専門の言語で記述されます。ウェブサイトを作るときに使われる言語はHTML(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)というものですが、HTMLのタグを使って文章や画像、リンクなどをきちんと整理して表示できるようになっています。
タグは、たいてい「<」と「>」で囲まれた文字や記号でできていて、例えば「<p>」というタグは段落を表し、「<img>」というタグは画像を表示するために使われます。また、開始タグと終了タグ(閉じタグ)で記述するというルールがあり、「<p>」で開始したなら「</p>」で閉じる。「<img>」で開始したなら「</img>」で閉じるといった感じで記述する必要があります。計測用のタグは<head>から</head>の間、もしくは<body>から</body>の間に設置することがほとんどです(WEBサイトはほぼ必ずHTMLでページの冒頭部分にあたる<head>、メインとなる<body>が記述され存在しています)が、口頭で設置をお願いする場合、「ヘッドの開始タグの直後に設置をお願いします」「ボディーの閉じタグの直前に設置をお願いします」などと伝えたりします。
広告の世界でも、タグは大事な役割を果たしていて、広告用のタグは、ウェブサイトに貼り付けることで、お客さんがどんな広告を見てウェブサイトに来たかとか、どんな行動を取ったかといった情報を集めることができます。それを使って、広告をもっと効果的にするために役立てることができます。
計測タグは、WEBサイトの全ページに設置するタグと、サイト内で商品の購入を完了した直後に「ご購入ありがとうございました。」などの言葉が表示されるページいわゆるサンクスページにのみ設置するタグがあります。
Yahoo!、GoogleはもちろんFacebookやPinterestなど、ほとんどのWEB広告ではもう当たり前のように、この2つのタグを設置する仕組みを採用していますが、この2種類のタグの役割について、Googleを例に簡単に解説いたします。
Google広告のコンバージョン計測に必要なタグの名称は、WEBサイトの全ページに設置するタグをGoogleタグ(旧グローバルサイトタグ、Gタグと呼ばれることもあります)。サンクスページに設置するタグをイベントスニペットと呼びます(下図は実際のタグです)。それぞれロボットに例えてみます。
Googleタグ
イベントスニペット
Googleタグとイベントスニペットは、どちらもお手伝いロボットみたいなものです。それぞれ違う働きをしてくれます。
Googleタグは、ウェブサイトに来たお客様を見守り、どんなことをしているかを記録してくれるロボットです。ウェブサイトのどのページにいるか、どの広告をクリックして来たかなど、そういうことをメモしてくれます。
イベントスニペットは、もっと特別な働きをするロボットで、お客様が大切なことをしてくれたときに、それを報告してくれる役目があります。例えば、お客様が商品を買ってくれたり、メールアドレスを登録してくれたりしたら、このロボットは「お店の人、大切なことがあったよ!」と伝えてくれます。
要するに、Googleタグはお客様の動きをずっと見ているロボットで、イベントスニペットは特別な瞬間をキャッチして報告するロボットです。お店の人は、この2つのロボットが集めてくれる情報を使って、ウェブサイトや広告をもっと良くして、お客様を喜ばせることができます。