残った歯を守るために、部分入れ歯は大切!

皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
先日の患者さんの入れ歯の希望は
「口を大きく開けて、笑ったり、話したりしたい」という事でした。
この方は前歯と小臼歯が合わせて5本欠損しており、
いわゆる櫛の歯が欠けたように、口を開けると隙間だらけで、
話すと息が漏れて、食べると食べかすが口の外に飛び出るような隙間があるのです。
ご本人曰く、歯が動いて一本ずつ抜けてしまって、今に至ったそうです。
部分入れ歯を入れずに放置していると、
残った歯(残存歯)で噛もうとするため早期に歯を失いかねません。
もちろん歯周病は認められますし、残った歯も動いています。
この患者さんはいつ歯科医院にかかって治療を始めようか悩んだそうです。
その答えは早くレントゲン写真を撮って、早期に治療開始しなければ、
次々と残った歯を失いかねません。
今は動いてなくても、残った歯に過剰に噛む力が掛かり、次々と歯が動いてくるのです。
実にもったいない話です。
口腔内を拝見すると、1本はほとんど抜けかけていたため、抜歯となりました。
治療予定は
1)まず残っている歯の動揺状態の改善のための入れ歯(保険)の作製
2)入れ歯がセットでき、慣れてから残っているむし歯治療の開始
3)暫く経過を見て、もし歯が持たなければ抜歯に移行
使用中の入れ歯を修理(人工歯の追加)
4)歯の安定状態を確認して、ご本人の希望で話しやすく、きれいな歯並びの入れ歯作製予定



