入れ歯のご相談です。 「食べると痛くて入れ歯が使えない」
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
入れ歯をお使いの患者さんの一番の悩みは、噛んだ時に歯ぐきが痛いことです。
「普通の食事や家族と同じものを食べても痛くて食べられない」
「入れ歯を作ってからずっと痛くて困っています」
「痛みがあるため、工夫してやわらかい食べ物しかたべられません」
「外食や旅行にも家族と一緒に行けません」
「このようにいつまで続くか分からない食事中の痛みに耐えられません」
「本当に食べられなくて、すっかり痩せてしまいました」
これらのコメントは部分入れ歯や総入れ歯をお使いの痛みでお困りの患者さんの言葉です。
本当にお困りの様子が分かります。
このような患者さんの口の中を拝見すると歯ぐきからの出血と傷で痛々しい様子です。
なぜ痛くて食べられないのでしょうか?
現在使用している入れ歯と歯ぐきの状態に隙間ができて適合していない(あっていない)場合は、
内面を合わせてもらえば解決するでしょう。
しかし入れ歯をフィットさせても歯ぐきやその下の骨の条件が悪ければ、
痛くて食べられない入れ歯になってしまいます。
その悪い条件でも食べられる入れ歯を作らなければいけません。
一般的に硬いものを噛む時とやわらかいものを噛む時は歯ぐきにかかる力は違いますが、
しかし我々日常の食事内容ではするめや硬いせんべいのような硬さの物は別にして、
一般的に自然の歯ですと60㎏が過重されると言われています。
入れ歯ですと10㎏の過重ですが、これも歯ぐきの条件の悪い方ですと大変大きいわけです。
従って、入れ歯の粘膜面(歯ぐきに接するところ)に過重を緩衝する加工が必要となります。
次週に続く