睡眠時無呼吸症候群の睡魔について
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
コロナの感染の際に肺炎になり肺がダメージを受けると、肺から血液中に酸素が十分に行き渡らず、酸素飽和度が低下します。血中酸素濃度の測定は、新型コロナ患者の病状の判断目安として用いられています。
医療機関ではパルスオキシメーターという機器を使い、患者の指先に装着して動脈血液中の赤血球ヘモグロビンが酸素と結合している比率を測定します。
このパルスオキシメーターは睡眠時無呼吸症候群の患者さんにも使用して、睡眠時の酸素の取り入れ状態を検査して、血中酸素飽和度を計測します。
血中酸素飽和度が「96%以上」は軽症、「93%超〜96%未満」は中等症Ⅰ(呼吸不全なし)、「93%以下」は中等症Ⅱ(呼吸不全あり)と評価しています。人工呼吸器が必要であれば、重症と判断しています。
無呼吸患者の場合、実際95%を切ると問題とされています。
頭痛、眠気、頭がボーとする、集中できないなどの自覚症状が出る方が多いのですが、
まったく中には無症状の方もおられます。
患者さんから問診をすると、中には交通事故、食事中に意識がなくなったなど重度の事もあり、
体への酸素の取り込みが悪いといかに問題かを改めて考えさせられます。
無呼吸治療は耳鼻科や内科では無呼吸検査後、C-PAPという空気を気道に送って閉塞を助けるマスク治療法が取られますが、歯科ではスリープスプリントと呼ばれるマウスピースタイプの器具を作製して、睡眠時に咥えて寝てもらいます。この時気道が開くように下顎前方位を設定しているので、酸素が取り込みやすい状態です。
現在健康保険にも適応となっていますので、多くの患者さんに使用して頂けるものと思います。
スリープスプリント作製には医師からの紹介状が必要となりますので、無呼吸検査後紹介状を持参ください。
よろしくお願い致します。お困りの方はお電話にてご相談下さい。