睡眠時無呼吸症候群の睡魔について
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
先週に引き続き、スリープスプリントの話しです。
スリープスプリントは、ちょうどボクシングの選手が口に含むマウスピースに似ています。
夜、これを口に咥えて眠ることで、いびきを防止します。
いびきは寝る時に気道が何かの理由で狭められた時に起きますが、
その原因のひとつに舌根が奥に沈みこむことがあげられます。
スリープスプリントは、下顎を前に引き出して、舌根が奥に沈みこむのを防ぐ役割をします。
いびきをかきやすい人に下顎が後退している人や下顎が小さい人がいますが、
スリープスプリントは後退している下顎、小さい下顎を前に引き出すことで気道が確保できるわけです。
また、口を開けて寝る習慣のある人にも、効果を発揮します。
口を開けて寝るといびきをかきやすいのは口の中が乾燥して、
摩擦抵抗が増え、気道がふさがりやすくなります。
しかし、スリープスプリントを装着すると上下の顎が固定されるため、
口を閉じ易くなり、唾液の分泌も促され、口の乾燥が防げます。
このように口に装着するだけでいいというシンプルな装置ですが、
治療器具ですので医師による検査や診断、指導を受けて、
スリープスプリント治療を行っている歯科医院が紹介されます。
そのうえで一人ひとりの口や顎の形、歯並びに合わせて、スリープスプリントを作ります。